バイクのウインカーバルブ交換方法
ウインカーは球切れが発生すると点滅速度が早くなりライダーが直ぐに異常と分かるように作られています。
交換時は純正のワット数を使用しないと点滅速度が早くなったり遅くなる場合があるので注意しましょう。
今回はウインカーバルブの交換方法について解説します。
是非、参考にして頂きたい。
整備情報
- 交換時期: ウインカーが点滅速度が早い場合(ハイフラッシャー現象)
- 時間: 約10分
- 費用: 約1,000円
- ショップ工賃: 約500円
- 難易度: ★★☆☆☆
作業手順
1.ウインカーバルブの取り外し
ウインカーレンズの固定ネジを取り外しましょう。
ウインカーレンズを引き抜いて取り外しましょう。
ツメで引っかかっている場合はツメを支点に弧を描くように傾けると取り外し出来るでしょう。
ウインカーレンズの裏側にソケットが取り付けられているのでソケットを反時計回りに回して引き抜いて取り外しましょう。
ウインカーバルブを押し込んだ後、反時計回りに回して取り外しましょう。
他にもウインカーバルブにはウェッジ球が使われている場合があります。
ウェッジ球の場合は引き抜く事で取り外し可能です。
2.ウインカーバルブの点検
電気テスターのスイッチを"OFF"から"Ω"に切り替えましょう。
ウインカーバルブの側部にマイナスを当て、下部中央部にプラスを当てましょう。
接触させた際に抵抗値が表示されます。
画像左のように抵抗値が0の場合はウインカーバルブが故障しているので交換する必要があります。
3.ウインカーバルブの取り付け
ウインカーバルブの突起をソケットの溝に合わせて取り付けていきましょう。
ウインカーバルブをソケットに押し込んだ後、時計回りに回して取り付けましょう。
ソケットの突起をウインカーレンズの溝に合わせて取り付けていきましょう。
ウインカーレンズにソケットを挿入した後、時計回りに回して取り付けましょう。
ウインカーレンズを対象にあるウインカーベースに押し込んで取り付けましょう。
ウインカーレンズの固定ネジを取り付けましょう。
固定ネジを締め付けすぎると容易にウインカーレンズが破損するので締め付け過ぎには十分注意しましょう。
まとめ
- ウインカーバルブの取り外し時、ウインカーバルブを押した後、反時計回りに回す。
- ウインカーバルブの点検時、電気テスターをウインカーバルブの側部と下部中央部に押し当てて抵抗があるか点検する。
- ウインカーバルブの取り付け時、ウインカーバルブを押した後、時計回りに回す。
- ウインカーレンズ取り付け時、固定ネジを締め付け過ぎないように注意する。
Q&A
- ウインカーバルブの点滅速度が早くなったのですが、どうすれば良いでしょう?
- ウインカーバルブのワット数を確認しましょう。純正のワット数より低いと点滅速度が早くなります。
- ウインカーバルブの点滅速度が遅くなったのですが、どうすれば良いでしょう?
- ウインカーバルブのワット数を確認しましょう。純正のワット数より高いと点滅速度が遅くなります
- ウインカーバルブが点滅しないのですが他に原因はありますか?
- ウインカーバルブのワット数を確認しましょう。極度にワット数が高いと点滅速度が遅くなります。サービスマニュアルに記載されているウインカーバルブのワット数を参考にしましょう。
- ウインカーバルブの導通を点検しましょう。ウインカーの球が片側(例えば、右前と右後ろの両方)の全てが球切れしていると片側のみウインカーは点滅しません。球切れを確認しましょう。
- バッテリーの充電残量を確認しましょう。充電残量が少ないとウインカーが点滅しない場合があります。詳しくは、バッテリー充電方法をご覧ください。
- ウインカーリレーを点検しましょう。ウインカーリレーを取り外した後、各端子にジャンパー線を繋いでショートさせます。但し、ウインカーリレーにアース線が使用されている場合はアース線をショートさせないよう注意して下さい。ホンダ車両の場合、ウインカーリレーの端子が2つなら端子に繋がっている配線2本をジャンパー線でショートさせます。ウインカーリレーの端子が3つなら端子に繋がっている配線3本の黒配線と灰色配線をジャンパー線でショートさせます(緑配線がアースです。黒はプラスなので間違えないように注意)。指定の配線をショートさせると作動させたウインカースイッチ側のウインカーは常時点灯(Lなら左ウインカーの前後が常時点灯・Rなら右ウインカーの前後が常時点灯)します。点灯すれば、ウインカーリレーかコネクターの故障です。点灯しなければ、配線が断線しているので断線箇所の配線を引き直してください。
- ヒューズが切れていないか確認しましょう。ヒューズが切れていると回路が完成しないので電流は流れずウインカーは点灯しません。
- ウインカースイッチは正常か確認しましょう。ウインカースイッチ(スイッチボックス)から出ているカプラーを取り外した後、ウインカーのスイッチを左(L)に設定した後、カプラーの各配線間の導通を点検しましょう。(コンテンツ制作中)
- 電気の仕組みが分かりません。ウインカーを例に簡単に教えて下さい。
- 電気はプラスからマイナスに流れます。バッテリーのプラスからプラスの電気がウインカーバルブに流れます。ウインカーバルブを通った電気は、プラスからマイナスの電気となります。マイナスの電気はバッテリーのマイナスへ帰ります。
このように、電気はバッテリー→ウインカーバルブ→バッテリーと回路が完成したときに初めて電気が流れます。
ウインカーバルブの中で回路のどこかが途切れていると、バッテリー→ウインカーバルブで止まってしまい回路が完成しません。
回路が完成しないとバッテリーへ電気が帰らないので電気が流れずウインカーは点滅しません。
- 電気はプラスからマイナスに流れます。バッテリーのプラスからプラスの電気がウインカーバルブに流れます。ウインカーバルブを通った電気は、プラスからマイナスの電気となります。マイナスの電気はバッテリーのマイナスへ帰ります。
- ウインカーバルブはバイク屋さんで買えますか?
- バイクショップによりけりなので聞いてみると良いでしょう。おそらく置いてある店のほうが多いと思います。
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