意外と緩みやすい、サイドスタンド取り付けボルト2018年11月15日2020年7月18日サブ整備記事,外装系,その他バイクを支える重要な役割をするサイドスタンド。以前、サイドスタンドが緩んでいる車両がありそれ以降、車検時にサイドスタンドの緩み点検を項目に追加しています。約1割程度の割合で緩んでいる車両があります。なので、定期的にサイドスタンドの緩み点検をする事をお勧めします。追記スクーターにサイドスタンドを取り付ける際の取り扱い説明書にも、定期的に緩み点検をするようにとの記載がございました。やはり緩みやすいようなので、2年毎に点検しましょう。 サブ整備記事,外装系,その他Posted by 石川 剛大
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初めまして。カワサキvz750昭和62年登録車でお尋ねしたいのですが、vツインの前気筒が爆発しません。ガソリンが行ってることはプラグで確認できます。ビショとしてました。初歩的なことはしましたが、ダメでした。探る手順をご教授ください。なお、キャブレターは、クリーナーで吹いた程度です。バッテリー・レギュレータは新品交換しました。プラグコードから逆に探るということでしょうか。よろしくお願いします。
コメント頂きありがとうございます。
返信遅くなり申し訳ございません。
予備知識として、大抵、レストアする時にエンジン始動しない原因になるのが、『プラグから火が飛んでいないか、燃料が届いていないか、圧縮が無いか』のいずれかに該当します。そして、先の順『点火→燃料→圧縮』に診断していきます。その理由は、発生確率と診断のしやすさからです。
頂いた情報から推測するに、イグニッションコイル・プラグコード・プラグキャップ・スパークプラグのいずれかが原因になっていると思います。理由は、後ろの気筒が正常に機能しているとなると、後ろの点火、燃料、圧縮は正常という事ですので、仮に前気筒の燃料も正常とすると点火系が最も原因として確率は高くなります。イグニッションコイルより上流の電装系である、イグナイターやパルスジェネレーター系は正常に動作していることになるかと思いますので、VZ750は、イグニッションコイルは2つある?ようですので、前側のイグニッションコイルの接点が腐食しているとかが原因ではないでしょうか。年式からしても、そのあたりの接点のメッキや塗料が剥がれて錆びていて、電気が通らないという事がありますので。イグニッションコイル・プラグコード・プラグを一旦分解してみて、接点を見て下さい腐食している場合は、それが原因なので、部品がでれば純正新品に交換して、出なければ接点を磨いて、接点グリスという商品があるのでそれを塗布してサビ防止と導通不良を少しでも解消させてあげると復活します。
以下、診断方法です。
1:スパークプラグから火が飛んでいるか確認。換気の良い所で、プラグを外し、プラグキャップにプラグを装着して、シリンダーにプラグを当ててセルを回します。プラグの中心電極から接地電極に火が飛んだら、点火系はひとまず正常と判断します。火が飛んでいない場合は、原因は点火系です。プラグキャップ(プラグキャップの脱着やグリスアップに関して参考に)、イグニッションコイル(イグニッションコイルの脱着やサビ取りの参考に)、スパークプラグ(スパークプラグの脱着の参考に)を分解して、腐食を確認してみてください。※車庫の窓やシャッターは必ず開けて、換気しながら消火器を用意して行って下さい。燃料に引火すると火災になる可能性があります。
2:燃料系の確認。スポイトがホームセンターに売っているので、それでガソリンを少量取って、プラグを外してプラグホールから直接、前の気筒の燃焼室へ流し込みます。後ろの気筒のスパークプラグは外しておいて下さい。これで、初爆(エンジンが掛かりそうな気配、爆発)があって止まるようでしたら、燃料系が原因です。キャブレターを再度オーバーホールして見て下さい。キャブレターには、小さい通路が幾つもあり、一つでも開通していない通路があると不具合が発生します。今回、旧車という事もあり、長年のガソリンが劣化・変質し固形となり固まっている場合があります。キャブレタークリーナー(強力なのはヤマハのスーパーキャブレタークリーナー泡タイプ)で吹いて、20分ほど漬け置きして、パーツクリーナーで全ての穴へ入れて、他の穴からパーツクリーナーが出てくることを確認して下さい。液が出てこないという事は、その通路が詰まっている事になりますので、エアーコンプレッサーを使って、エアブローするか、それでも直らない場合は、キャブレター本体だけ溶剤に1日漬け置き(真鍮製のメインジェット等のジェット類は長時間の漬け置きNG)してみるか、細いワイヤー(3本から成るワイヤーを分解して1本にするとスロージェット類の中も入る細さになる)を入れてワイヤ―を回転させて掘り進めていくか、超音波洗浄機で試してみる方法があります。キャブレターオーバーホールを専門としているショップもあるので、そこに依頼するのも良いかと思います。
3:圧縮の確認。コンプレッションゲージという専用工具がありますので、それでスロットルを全開(ひねる)にして、IGキーをONにしてキルスイッチをOFF(ONにしないとセルが回らないのであればON)にしてセルを回して圧縮圧力を計測します。因みに、スペックとして記載されている圧縮と、圧縮圧力は別なので注意して下さい。今回見るのは、圧縮圧力です。大体11~12辺りあれば問題ないかと思いますが、詳細はサービスマニュアルで確認して下さい。バッテリーの劣化具合によって、圧縮圧力が変わる場合があるので、注意して下さい。圧縮が抜けている場合は、エンジンの腰上オーバーホールです。ピストンにピストンリングが固着している場合や、インテークバルブ・エキゾーストバルブが閉まり切っていない場合や、シリンダヘッドとシリンダー間のガスケットが吹き飛んでいて漏れていたり、シリンダヘッドのボルト(もしくはナット)が緩んでいる。等の原因が考えられます。いずれにしてもオーバーホールしてみないと原因は分かりません。分解の仕方は必要でしたら記載致します。
ご確認の程よろしくお願いいたします。
石川様
はじめまして。ではなく、昨年11月に、とあるFZR250R販売車両についてアドバイスいただきました。その節はありがとうございました。その車両ではありませんが、4月に念願のFZR250Rを購入しまして、サービスマニュアルを見ながら自分でも出来ることを少しずつやっていこうと考えております。さて、今回の質問ですが、サービスマニュアルの図ではクラッチのクッションリングが車体側から2枚目のプレートの位置になっているのですが、ネットのヤマハ部品検索リストの図では3枚目の位置になってまして、どちらかが記載ミスだと思いますが、クッションリングの位置の違いでクラッチミートのフィーリングが変わったり、不具合が出たりするのでしょうか?またクッションリングが無いとどうなるのでしょうか?よろしくお願いします。
お世話になっております。
クッションリングの位置関係(2番目か3番目か)に関しては、ヤマハ発動機へ聞いた方が良いかと思います。
サービスマニュアルの記載ミスも過去に経験しましたので、どちらが正しいかは残念ながら私も分かりません。
また、クッションリングの位置を変えて検証したことは無いので、詳細はわかりませんが、理屈的には、クラッチミートのフィーリングが変わる事はあり得るはずで、不具合までは出ないかと思います。
バイクのクラッチの多くは、多段クラッチなので、5枚ほどのクラッチプレートとフリクションディスクを交互に重ね合わせてあり、クッションリングやボススプリングは、クラッチプレートとフリクションディスクをクラッチを切った時に、動力が可能な限り伝わらない様にクラッチプレートとフリクションディスク間に隙間を作る事が目的だと認識しています。
旧車で1速に落とすと、クラッチを握っているのに前に進んでいくという症状がでるのはクラッチの切れがあまい為ですが、これらを緩和したり、ギアチェンジをした際の入り具合に関係してきます。
クッションリングやボススプリングを流用して、ギアの入りを良くするというチューンもあるくらいなので、問題ないかと思いますが、推奨は致しません。
故障時の責任は取れませんので、メーカーに聞いてみて、その判断に従うのが最善かと思います。
リンク記載しておきますので宜しければご利用下さい。
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