バイクのバッテリー充電方法
バッテリーの充電は寿命に大きく関わってくるので、冬と春の年2回は行いましょう。
長期間放置したバッテリーはサルフェーションとよばれる結晶化の被膜で覆われて電気を蓄える電極板を覆って蓄電出来なくなります。
蓄電出来なくなる前に定期的に充電しましょう。
今回はバッテリーの交換方法を解説します。
是非、参考にして頂きたい。
整備情報
- 交換時期:
- バッテリー側部が高温になった場合
- 普通充電:45℃
- 急速充電:55℃ (安全面の観点から密閉バッテリ―の急速充電は控えましょう。)
- バッテリー側部が高温になった場合
- 時間: 約5分~150分(状態により充電時間は異なります。)
- 費用: バッテリー充電器:約10,000円
- ショップ工賃: 約1,000円
- 難易度: ★☆☆☆☆
バッテリー取り扱いの注意点
- バッテリーを充電する際は、通気性の良いところで行いましょう。
充電を行うと水素が発生して火器を使用すると爆発する危険性があります。 - バッテリーは傾けずに持ちましょう。
バッテリー内部の電解液が漏れてしまい蒸留水と硫酸の割合が変化してしまいます。
※本バッテリー充電器はバイク用ではございません。ご覧の皆様は安全の為バイク用バッテリー充電器をご使用下さい。
作業手順
バッテリーの充電方法
バッテリー充電器のプラス端子を取り付た後にマイナス端子を取り付けましょう。
バッテリー充電器の電源ボタンを押して電源を入れましょう。
使用しているバッテリー充電器は車用なので、これから購入される方はバイク用を購入すると良いでしょう。
流す電流値を選択しましょう。
バッテリーを普通充電する電流はバッテリーの容量の1/10の電流で充電しましょう。上記のバッテリーであればバッテリー容量は6Ahなので1/10の約0.6Aでの充電が目安になります。
以上で設定は終了です。
一般的なバッテリー充電器は指定の時間になると充電は完了しますが昔の充電器をはじめ、自身でOFFにしないと充電し続ける製品もあるので取扱説明書でご確認下さい。
尚、充電時は窓を開けるなりして通気性の良い所で行いましょう。
充電中に水素が発生するので火器の使用は厳禁です。
バッテリー充電してから5~10分ほど経過したらバッテリー側部を手で触り温度を確認しましょう。
普通充電の場合は45度、急速充電の場合は50度以上を超えるようなら充電を止めてバッテリーを交換しましょう。
45度の目安として手で触っていられないほど熱い状態です。
充電が完了したサインが出たら電源をOFFにしましょう。
充電時間の目安として、大体4時間ほど充電した後1時間ほど待機してからバッテリーの端子に電気テスターを当てて12.6~12.8V程あるか確認しましょう。
時間があれば1時間ほど待機してからバッテリーの充電残量を確認してみましょう。
バッテリーの充電目安は下記表の通りです。
バッテリー充電器に電圧の表示機能がない場合はテスターを使用して計測してみて12.4V以下だと近いうちに再びバッテリーが上がる可能性が高いのでバッテリーの新品交換を検討しましょう。
バッテリー端子の電圧 | 充電状態 |
13V | 100% |
12.4V | 60% |
11.8V | 20% |
10.5V | 0% |
バッテリーのマイナス端子を取り外した後にプラス端子を取り外しましょう。
ケーブルは丸めて保管しましょう。
団子結びのようにケーブルを結んでしまうとケーブルに負荷がかかってしまうので注意しましょう。
まとめ
- バッテリー充電器の取り外し時、マイナス端子→プラス端子の順に取り外す。
- バッテリー充電時、バッテリー容量の1/10の電流を目安に充電する。
- バッテリー充電器の取り付け時、プラス端子→マイナス端子の順に取り付ける。
※お詫び
・まとめの部分で、以下の記載間違いがあり、修正させていただきました。混乱させてしまい申し訳ございません。
✖「バッテリー充電器の取り付け時、マイナス端子→プラス端子の順に取り外す。」と記載されていましたが、正しくは、
○「バッテリー充電器の取り外し時、マイナス端子→プラス端子の順に取り外す。」
✖「バッテリー充電器の取り外し時、プラス端子→マイナス端子の順に取り付ける」と記載されていましたが、正しくは、
○「バッテリー充電器の取り付け時、プラス端子→マイナス端子の順に取り付ける。」
Q&A
- バッテリーが充電出来ないのですが何故でしょう?
- バッテリーが極度に弱っていると充電器によっては充電できない場合があります。ライトを点灯し続ける等の一時的に充電量が少なくなっている事を除き、経年劣化によって充電出来ない場合は新品バッテリーに交換しましょう。また、バッテリーは1年に冬と春の2回は充電を行いましょう。充電器をまだ購入されていない方で検討されている方は、パルス充電ができるバッテリー充電器をお勧めします。パルスと呼ばれる瞬時に超高電圧を発生させ、サルフェーションの除去に効果的です。
- ユアサのバッテリーの価格がピンキリの理由は何ですか?
- ユアサ製のバッテリーは同じ型の製品でも3000円~2万円価格差が大きいです。
この価格の違いは日本のGSユアサが製造しているバッテリーと台湾ユアサとよばれる別会社がライセンスを購入して販売している製品の違いです。
GSユアサ製は高価ですが台湾ユアサ製は安価です。台湾ユアサの品質は初期不良を除いて定期的な充電を行えば2年以上は使用出来るので台湾ユアサでも問題ないです。使用するメーカーより重要なのは定期的な充電です。
- ユアサ製のバッテリーは同じ型の製品でも3000円~2万円価格差が大きいです。
- 充電目安で13Vで100%となっていますが、バッテリーは12Vで満充電ではないのでしょうか?
- バイクのバッテリーの電圧は12Vで認知されていますが、実際は12Vではバッテリーの充電状態は40%程になってしまい交換を検討する必要が出てくる電圧です。
- 車用のバッテリー充電器でバイクのバッテリーを充電しても大丈夫ですか?
- 参考として12V6Ahのバッテリーを通常0.6Aのところ2Aで6年間冬春と充電してきましたが液が漏れたりする事は無く満充電にして現在8.5割程度まで蓄電されています。バッテリーの交換時期は2~5年と言われており、長く使用できているので個人的にはバイク用のバッテリー充電器は購入せず車用で使用しています。ただ、急速充電で0.8Aなのでその2倍以上の電流で充電しているので当然過電流で破裂する可能性もありお勧め出来ません。バイク用のバッテリー充電器の使用が望ましいです。
- インジェクションの車両ってバッテリーが上がったら押し掛けじゃ掛からないって聞いたんですけど何故でしょう?本当に無理ですか?
- インジェクション車両は電気で燃料ポンプを作動させて燃料を加圧しているので、燃料ポンプを動かす電気が無いと燃料をエンジンまで送れず始動できません。他にも、コンピュータや一定の回転数などの条件が必要な場合があるので、インジェクション車両はバッテリーが上がったら充電する必要が出ます。もし、ツーリング先でバッテリーが上がってしまったらジャンパー線で繋いで始動分の電気を分けてもらうかバッテリー上がり用のモバイルバッテリーも出回っているのでバイクの小物入れに入れておくのも良いでしょう。本当に無理かと言われると、以前に車のインジェクション車両がバッテリー上がりを起こしてしまい、下り坂で速度を付けて押し掛けを試したらエンジンは始動したので車両の始動の条件を満たせば押し掛けは可能でしょう。
ディスカッション
コメント一覧
コメント失礼します。
まとめ欄が気になりました。
>バッテリー充電器の取り付け時、マイナス端子→プラス端子の順に取り外す。
>バッテリー充電器の取り外し時、プラス端子→マイナス端子の順に取り付ける。
読点の前後で逆になっている様に思います。
りばてぃー様
コメントありがとうございます。
本サイトの運営者の石川でございます。
まとめ欄のご指摘頂きまして、誠にありがとうございます。
私の記載の誤りで、混乱させてしまい申し訳ございません。
今ほど、修正させて頂きました。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。