ノックピン

2022年7月3日部品用語

ノックピンとは、位置決めに使う部品です。

別名、ダウエルピン(JIS名称)や、ダボピン(ダウエルピンの略)とも言います。通常は、ノックピンといいます。

ノックピンは、打ち込むという意味のノック(knock)から来ています。なので、使用時は軽く圧入する形になります。
シリンダヘッドとシリンダーのように、何か2つの部品を厳密に位置決めして組み立てる際にノックピンを使用します。

使用されている箇所

バイクの使用箇所は、以下のようなエンジンに多く使われています。

  • アッパークランクケースと、ロアクランクケース
  • クランクケースとシリンダヘッド
  • シリンダヘッドとシリンダー
  • クランクケースと、クラッチカバー
  • クランクケースと、左クランクケースカバー
  • ウォーターポンプハウジングと、ウォーターポンプハウジングカバー

ノックピンの再利用について

新品を使用する事が望ましいです。

厳密に位置決めを行うためのノックピンなので精度が重要です。
精度が狂うのは、外す時にハンドバイスで挟んで抜く等するとノックピンにバリが出たり、挟む事でノックピンの外径が狭まる場合があります。
また、エンジンの振動のせいか劣化してて瘦せてスっと抜けてしまう場合があります。

いずれにしても位置決めがコンマ数ミリ狂う可能性があるので、新品交換が望ましいです。

ノックピンの外し方について

ノックピンに浸透潤滑剤を注入した後、バイスプライヤーを使いノックピンを挟みます。
どれだけバイスプライヤーに力を加えて挟むのかですが、ノックピンを挟んで時計回りに少し回してみて、滑らず回る(空回りしない)まで徐々に咥える力を強めていきます。

滑らず回るようになったら、ハンマーでバイスプライヤーを抜く方向に叩けば抜けます。
点検ハンマーを持っていると、小さくて叩きやすく便利です。

 

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