汎用ガスケットシートを使用した、紙ガスケットの製作方法

2020年7月17日サブ整備記事,エンジン系,その他

エンジンに使われているガスケットが廃盤の際に、紙ガスケットなら作る事ができます。

今回は、汎用ガスケットシートを使用した、紙ガスケットの製作方法について解説します。
是非、参考にして頂きたい。

整備情報

  • 製作時期:紙ガスケットパーツが廃盤になった際、至急作る必要がある際
  • 時間: 約30分
  • 費用: 約2,000円
    • 汎用ガスケットシート:約2,000円
  • ショップ工賃: 約2,500円
  • 難易度: ★★★☆☆

作業手順

紙ガスケットの製作方法

パーツを汎用紙ガスケットシートにマーキング

はんこに使う朱肉を用意します。
朱肉の上の布を外すと画像のように、赤い繊維状のものが入っています。
この繊維状の朱肉を少量手に取ります。

紙ガスケットを作るパーツに朱肉を押し当てます。参考画像は、ジェネレーターカバーです。
画像のように、朱肉をカバーにたっぷりと付けて下さい。少ないと紙ガスケットの台紙に上手く付かず失敗します。朱肉の繊維も残すイメージでたっぷり押し当てます。

パーツを汎用紙ガスケットシートに強く押し付けます。
すると汎用紙ガスケットシートに赤の縁ができますので縁に沿って切り抜きます。
あまり、ギリギリで切るのではなく、余裕を持って切って下さい。
後から調整すれば良いでしょう。

紙ガスケットシート切り取り

ボルトが通る穴は、ポンチを使用して切り抜きます。エンジンの左右のカバー(クラッチカバー、ジェネレーターカバー、ウォーターポンプカバー)は、大抵6mmのボルトで止まっている場合がほとんどなので、6mmのポンチを購入すると良いでしょう。

また、エンジン内に位置決めに使われているノックピンというパーツが有ります。
ノックピンは8mm位のポンチで抜いて下さい。
でないと、取り付けた際に、ノックピンの角に紙ガスケットが切り取られてエンジン内部に落ちる可能性があります。
※ポンチのサイズは、ボルト・ノックピンをノギスで測ってその径に合ったポンチを使用して下さい。

朱肉の除去方法

最後に製作した紙ガスケットに付着した朱肉を除去します。
紙ガスケットを地面に置いて、紙ウエスにパーツクリーナーを吹き付けて優しく朱肉を拭き取ってください。
紙ガスケットをつまんで拭き取ると、千切れたり、折り目がついて、使用できなくなる可能性がありますので十分注意して除去して下さい。

出来上がったジェネレーターカバーの紙ガスケットです。
不器用なのでクオリティは高くありませんが、このような感じに出来上がります。

まとめ

  • はんこに使う朱肉を用意。
  • 紙ガスケットを作るパーツに朱肉を押し当てる。
  • パーツを汎用紙ガスケットシートに強く押し付ける。
  • ボルトが通る穴は、ポンチを使用して切り抜く。
  • 紙ガスケットを地面に置いて、紙ウエスにパーツクリーナーを吹き付けて優しく朱肉を拭き取る。

Q&A

  • 光明丹でも良いでしょうか?
    • 光明丹でも良いと思いますが、朱肉の方がマーキングが付け易いので今回はこちらの方法を紹介させて頂きました。

 

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