バイクの点検・整備事項(ALLメンテナンスオリジナル)
ブレーキ系
- ブレーキディスクの清掃:綺麗なウエスにパーツクリーナーを塗布してブレーキディスク両面を拭いて清掃。直接パーツクリーナーを吹き付けるとパッドグリスが落ちるので控えた方が良い。
- ブレーキキャリパーの清掃・点検:ピストンを出してキャリパーピストン周りを清掃する。スライドピンにはシリコングリスを、ブレーキパッド裏・パッドピンにはモリブデングリスを塗布する。キャリパーピストンを回した際に固着気味であればオーバーホールを検討。
- ブレーキパッド残量の点検:2mm以下の場合は交換。
- ブリーダーの滲み点検:ブレーキフルード交換後、ブリーダーのねじ山からブレーキフルードが上がってきて放置するとキャリパーの塗装剝げが発生するので時間をおいてから水で洗い流す。パーツクリーナーを使用するとブレーキパッドやスライドピンのグリスを落とす可能性があるので使用しない事。
- ブレーキディスクの摩耗点検:パーツクリーナーで指先を清掃し油分を落とした後、ブレーキディスクを中央から外側に向かって指の腹を滑らせる。外周部はブレーキパッドが当たらない場所の為、新品状態の厚さなので、過度に摩耗している場合は交換を検討する。
- ブレーキシューの摩耗点検:ドラムブレーキには摩耗具合を表示するウエアインジケーターの三角マークがが付いているので、ブレーキを作動させた状態でウエアインジケーターの印が同じ位置に来ている場合は交換。
- ドラムブレーキの遊び点検:アジャストナットを調整し、ドラムブレーキの遊びを調整する。
- ブレーキフルード残量点検:ブレーキフルードがUPPERレベルまである事を確認する。UPPERレベルまでない場合はブレーキフルードを注ぎ足す事。ブレーキパッド・ディスクが摩耗するとキャリパーピストンが押し出されるので、ブレーキフルード量も減少する。新品状態でUPPERレベルに合わせた場合、交換状態でLOWERレベルと考えておくと良い。しかし、LOWERレベルの場合車体をバンクさせる等してマスターシリンダーにエアが混入した場合ブレーキは全く作動しなくなる場合がある。なので、必ずUPPERレベルまで補充する事。
- ブレーキフルード交換:リザーバータンクにブレーキフルードが綺麗な状態であっても、ブレーキフルードが特汚れるのはキャリパー側です。なのでブレーキフルード交換は2年毎には行いましょう。交換後はスポンジーからカチっとしたフィーリングになります。
- 液漏れ点検:ブレーキマスター・ホース、キャリパーから液漏れしていないか点検。塗装剝げがある場合は、液漏れしている可能性がある。
- エア混入点検:ブレーキレバー、ペダルを作動させて、スポンジーであればエアが混入している可能性がある。マスターシリンダーのタイプによってはNISSINのように初期からしっかりとした手応えがあるモノや、住友のように握るほど手応えがあるモノがある。
- ブレーキの効き点検:安全な場所で走行し、前後ブレーキを別々に作動し効き具合を点検する。
クラッチ系
- クラッチフルード交換:ブレーキフルード交換同様にクラッチフルード交換を行う。ニップル内に残っているブレーキフルードはウエスを細めて除去する。
- クラッチの遊び点検:クラッチレバー側でアジャスターを目いっぱい締め付けて1.5回転戻しで設定。後はエンジン側でクラッチレバーの遊びが適正になるように設定。
- 液漏れ点検:クラッチレリーズ、ホース、マスターシリンダーから液漏れしていないか点検。塗装剝げがあれば液漏れの可能性有。
キーシリンダー
- 動作点検:動きが渋い場合は注油を行う。キーシリンダーの注油はフッ素系の潤滑剤が望ましい。ワコーズから「フッソオイル105」がラインナップされているのでそちらがお勧め。
ハンドル周り
- クラッチケーブルの遊び点検:遊びがある事を確認し、ハンドルを左右に目一杯切った状態でクラッチの遊びがあるかどうかを確認。遊びが無くなるような場合は、クラッチケーブルのワイヤリングを確認する事。
- グリップの空回り点検:グリップが空回りする場合、グリップを外し、既存の接着剤を除去した後、パーツクリーナーで脱脂して「G17」のようなゴム・金属・樹脂対応の接着剤を使用して接着する事。大排気量の重いバイクや青空駐車で紫外線に当たる状態の場合、ハンドルグリップに負担が掛かり易く空回りする場合がある。
- ハンドル周りのワイヤリング点検:ハンドルを目一杯切り、ケーブルや配線にストレスが掛かっていたり、ハンドルストッパーにケーブルや配線が巻き込まれていないか点検。目一杯切った状態でドラムブレーキ・クラッチケーブルの動作を動作させて遊びを点検する。
- バーエンドの緩み点検:振動でバーエンドが緩んでいる場合があるので、緩み点検をする事。緩んで入り場合はネジロック剤をつけて固定する事。ハンドル内でゴムを広げて固定するタイプの場合は、多少きつめに締め付けて固定する方が良い。
- ステアリングステムの軸受け部のガタ・引っ掛かり点検:フレームからフロント側をリフトアップし、フロントフォークを握り前後にゆすり、ガタが無いか点検する。ガタがある場合は締め付けかベアリング交換。リフトダウンし、ハンドルを左右に切って引っ掛かりがあるか点検する。引っ掛かりがある場合はベアリングの損傷の可能性有。
- スロットルケーブル遊び点検:スロットルケーブルの遊びがあるか点検する。
エンジン
- 異音点検:エンジンから「シャラシャラ」「カタカタ」「パンパン」等の異音がする場合はベアリングの動作不良・タペットクリアランスが大きい・点火不良の可能性等があるので、修理する事。
- オイル漏れ点検:シリンダーヘッドカバーのガスケットから劣化してオイルが漏れている車両が少なくないので、漏れている場合は交換を検討する事。他にも、クラッチのレリーズやオイルドレンボルト、オイルフィルターは、パッキンが劣化してオイル漏れが発生している場合がある。オイル漏れの状態で走行すると後輪がスリップする等の危険性があるので修理する事。
- エンジンオイル点検:UPPERレベルからLOWEERレベル以内に収まっているか確認しましょう。UPPERレベルより若干少ない程度まで入れておくと安心です。空冷エンジンや水平対向エンジン、縦型エンジンはエンジンオイルが燃えやすく減り易いのでUPPERレベル付近まで入れておきましょう。オイルフィラーキャップにオイルレベルゲージが付いている場合、ねじ込まず雌ネジに押し当てて計測します。オイルを指で触って、粘度が低い(サラサラしている)場合は交換する。オイル色も黒ければ交換。
- オイルの次回交換時期の記載・確認:オイル交換をした場合、年月日、現在走行距離、+5000kmの走行距離(次回交換走行距離)を記載し、車検証のファイル等に入れておく。シールがあれば、車体番号付近に貼っておくと良い。交換していない場合は、次回交換時期を確認しておく事。
- ミッションオイル点検:エンジンオイル点検同様。車種によっては、オイルチェックボルトからオイルが出てくるまでオイルを注ぐタイプのありますので、そのタイプはエンジンオイル同様に2年毎か5000km位で交換をすると良いでしょう。交換していない場合が多いので、一度も交換していない場合は要交換。
- ドライブシャフトオイル点検:ミッションオイル同様に点検。交換していない場合が多いので、一度も交換していない場合は要交換。
- オイルタンクからの漏れ(2st):2サイクルエンジンの場合、オイルタンクの各ジョイントから漏れる場合があるので、オイルタンクから漏れが無いか点検する。
燃料系
- 燃料漏れ:燃料タンク、燃料コック、燃料ホース、キャブレター、インジェクターからの漏れが無いか点検。
- 燃料フィルター点検:燃料フィルターがある場合、詰まり点検。詰まりがある場合は交換し、燃料タンクの状態も要確認。
- 燃料タンク内の点検:錆の発生や、インジェクション車の場合燃料フィルターに詰まりが無いか目視点検。
- ホースのひび割れ:ホースのひび割れが発生していると、燃料や冷却水が漏れる可能性があります。特に燃料が漏れると最悪発火・炎上する可能性があるので必ず交換しましょう。
- ホースバンド点検:燃料ホースにホースバンドが付いていない場合があるので点検。
- 燃料タンクのサビ点検:燃料タンクが錆ている場合があるので点検
点火系
- スパークプラグ点検:基本、2年毎に交換。カーボンが付着している場合は清掃も良いが、清掃した際の細かい傷によりスパークの性能が落ちるとの事。なので、基本交換が望ましい。スパークプラグにオイルが付着している場合は、オイル下がり・上がりの可能性があるので、添加剤を入れて対策を試みると良い。「ワコーズ ミッションパワーシールド」がお勧め。
冷却装置
- 冷却水点検:リザーバータンクにUPPERレベル付近まで冷却水が入っているか点検。また、ラジエターキャップを開けて冷却水の色と残量も点検。色が茶色がかっていたらエンジン内が既に錆ている状態なので要交換。リザーバータンクも錆が入り込んでいる可能性が高いので取り外して清掃する事。目安として4年に一度位は冷却水を交換した方が良いです。走行距離が少なく古い車両ほどエンジン内が錆ている場合が多いように感じます。
- ラジエターキャップ点検:ラジエターキャップのパッキンに亀裂が入っている場合や、指でスプリングを押してみて動きが渋い場合は交換。
- 冷却水の漏れ点検:エンジンを始動して、水温を80度以上にして冷却ラインに加圧している状態で漏れを点検する。特にラジエターホース交換をした場合は要確認。クランプの締め付けも確認。
- ラジエターフィン清掃:フィンを内側から外側に向けてエアブローしたり、柔らかい毛の長いブラシで、表面を撫でて汚れを落とす。
サスペンション
- サスペンションの抜け点検:スタンドを払い、車体に跨った状態でフロントブレーキを掛け、フロント・リアに荷重を掛けてフロントサスペンション・リアサスペンションを作動させて抜けを点検する。ダンパーが抜けていると、スプリングだけが作動してするので「ポヨンポヨン」と跳ねるように動く。
- サスペンションのオイル漏れ点検:フォークのインナーチューブ、リアショックのインナーロッドを指で触って手にオイルが付くようならオイルが漏れているのでオイルシール・ダストシールの交換を検討する。ひび割れが発生している場合も交換を検討する。フロントフォーク下部のソケットボルトからオイル漏れが発生していないか点検する(意外に分かり難い部分)。リアショックの場合オーリンズならオーバーホール可能な場合があるが、それ以外の純正品はオーバーホール出来ないので基本交換。
- 大気開放:フロントアップしてフロントフォークのトップキャップを外し、大気開放する。フォーク内部の空気はトップキャップ部分から排出されたり気圧によって変わ。基本、負圧状態になっている。
- ボトムリンク式フロントフォークのガタ:フォークロッカーアーム部分の連結部にガタが無いか手で揺すり点検する。ボルト類の締め付けも点検。
- ショックアブソーバーのエア補充:リアショックにエアを補充するバルブが付いている場合は、規定値に調整する。
吸気系
- エアフィルター点検:エアフィルターに汚れが付着している場合は基本交換。湿式は灯油で洗浄乾燥した後、オイルを塗布。ビスカス式は交換。乾式はエアブローか洗浄剤で清掃。
- エアフィルターボックスの清掃:ブローバイが付着・溜まっている場合があるので清掃します。
- 燃料漏れ点検:エンジンを始動させて、エンジン下部を見て燃料漏れが発生していないか点検。
- インシュレーターの割れ点検:インシュレーターが割れていると、二次エアーを吸う可能性有。割れている場合は要交換か、シリコンガスケットで応急処置。
- キャブ同調ニップルカバーの外れ:稀に外れている場合があり、そこから二次エアーを吸います。外れている場合は、純正部品に交換。
排気系
- 排気漏れ点検:エンジンを始動し、サイレンサーとエキパイ、エンジンとエキパイ、転倒した際に損傷した箇所からの排気漏れしていないか点検。
電装系
- バッテリー点検:開放型の場合は、UPPERレベルまで蒸留水を補充。メンテナンスフリー型の場合は、補充不要。その後、両者ともバイク用バッテリー充電器で充電する。充電後、1時間程放置して電圧を計測して12.3V程度であれば寿命は近いので交換を検討する。12.6V以上あれば健全。
- バッテリーターミナルの締め付け:締め付けがあまいと、ターミナルが緩み、電装系が正常に動作しなかったりスパークが飛んで周辺のパーツに引火する可能性がある。バッテリーターミナルは、プラス側をドライバー締め付けた後、六画レンチで若干増し締めする。その後、マイナスを同様に取り付ける。ショートを避ける為。接点グリスがあればターミナルに塗布すると良い。
- カプラーの緩み点検:カプラーの接続部に緩みが無いか手で動かして点検。
- ヒューズボックスから電源を取っていないか:ヒューズボックスから電源を取る場合、適正なヒューズが取り付けられているか確認。
- 灯火類のカバーの割れ点検:転倒や飛び石により、灯火類のカバーが割れている場合があるので点検する。
- セルモーターの動作点検:セルモーターの回りが悪いと、ブラシの摩耗やベアリングの劣化が考えられるので点検する。
- レギュレーター点検:バッテリーの電圧を計り、15V辺りでレギュレーターが作動しているか点検。
- インジケーター点検(メーター含む):インジケーターが正常に動作しているか点検。
- 電動ファン動作点検:電動ファンが水温100度位で作動するか点検する。
- ヒューズ点検:ヒューズが切れている場合があるので点検する。
ホイール系
- 空気圧点検:ガソリンスタンドやバイクショップで空気を入れましょう。ガソリンスタンドのタイヤゲージは正確でない場合があるので、多めに入れてお持ちのエアゲージで抜いて調整すると良いでしょう。空気圧調整は、タイヤが冷えている状態で行う事。
- エアバルブ・キャップ点検:タイヤバルブを手で押して傾け、エアーが漏れていないか点検。細かいひび割れが発生してば寿命は近いので交換を検討する。タイヤとセット交換のほうが費用が安価に上がる。
- タイヤ残量点検:スリップサインやひび割れ、長期間使用している場合は交換を検討。チェーンやスプロケット、ハブダンパーも摩耗していれば同時交換がお勧め。エアバルブキャップが外れている場合は取り付ける。
- ハブダンパーの点検:ドライブチェーンを固定して、ホイールを回転・半回転に動かしてみて、ガタがある場合はハブダンパーを交換する。車体についている場合は分かり難いので、ホイールを外した状態でスプロケットを握って回転・反回転に回すとガタが分かり易い。
- ホイールベアリングのガタ:フロントアップし、ホイールを浮いた状態でフロントフォークを動かないようにしてホイール揺すりフロントホイールベアリングのガタが無いか点検。ホイールを回転させて、ブレーキ意外の異音が発生していないか点検。動きが一部分だけ渋い場合はベアリングのガタの可能性有。ブレーキディスクの歪みの可能性もあります。リアホイールも同様に点検。
- スイングアームのガタ:スイングアームを持ち、左右に揺すりガタが無いか点検する。ガタがある場合、ピポットシャフトのトルク確認をして適正ならオーバーホールしてベアリング類の交換を行う。
- ホイールカラーの摩耗・グリスアップ:ホイールカラーがアライメントが狂っていたり、距離により摩耗している場合があるので点検する。
駆動系
- ドライブチェーン清掃・注油:500km毎に清掃・注油を行う。約3回燃料給油毎に、ドライブチェーン清掃・注油を行うと覚えておくと良いです。タイヤに飛散すると転倒する可能性があるので、パーツクリーナーで清掃した後、ウエスでパーツクリーナーの成分を落とす事。
- ドライブチェーンの張り点検:ノギスや定規を使用して、25~30mm程度に設定する。
- ホイールアライメント点検:リアホイール左右のチェーンアジャスターの目盛りがあっているか点検する。あっていない場合は、リアをリフトアップして目盛りを同一にする。
- チェーンアジャスターの張り点検:チェーンアジャスターをアクスルシャフトにテンションが掛かった状態で固定してあるか点検する。チェーンアジャスターが緩んでいる場合、加速した際にアライメントが崩れて最悪チェーンが外れてリアホイールがロックして大事故になる可能性があります。チェーンアジャスターには、リアホイールを固定する役割があります。アクスルナットを指定トルクで締め付けても発生する事です。必ず点検する事。
- ドライブチェーン・スプロケットの摩耗点検:ドライブチェーンのリンクを動かして渋い場合や、ホイールを回してカラカラと音が発生する場合や、シールチェーンのシール(Oリング)の破れがある場合はドライブチェーンを交換する事。スプロケットが尖っていたり、進行方向のドライブチェーンが当たる部分に、逆進行方向と比較して凹みがある場合は、交換を検討する。また、ホイールを回してドライブチェーンが張るような箇所がある場合、ドライブチェーンとスプロケット両方を交換する。
- ドライブベルトの点検:ベルトの亀裂、損傷、異常摩耗が無いか点検。
- ドライブシャフト点検:ドライブシャフト駆動の場合、1速に入れリアホイールを浮かせて、回転方向に回して異常なガタがないか点検。エンジン側のブーツに亀裂や損傷が無いか点検。
作業場
- 作業場に残ったパーツ:作業場に、ボルトやカウル等が残っていないか確認する。
その他
- サイドスタンドの緩み点検:サイドスタンドをピポットボルト・ナットが緩んでいる場合があるので、標準締付トルクで締め付ける。転倒に注意。
- 可動部点検:可動部に注油をする。ブレーキ・クラッチレバー可動部(万能グリス)、チェンジペダル可動部(万能グリス)、ブレーキペダル可動部(万能グリス)、フロントフォークのオイルシール部(シリコングリス)、リアショックのオイルシール部(シリコングリス)、スロットルハウジング内(万能グリスか、潤滑スプレー)。スイングアームピポットにニップルがある場合はグリスアップ。グリスを使い分けるが面倒であれば、「ワコーズ メンテルーブ」のような万能なルーブがお勧め。
- 動作点検:ウインカー、ヘッドライトのロー・ハイ、ホーン、ブレーキランプのフロント・リア、サイドスタンドで1速に入れて停止するか、キルスイッチOFFで停止するか、アイドリングが安定しているか、エンジンを吹かしてスムーズに高回転まで吹け上がるか。異音はないか。ブレーキレバー、クラッチレバー、チェンジ・ブレーキペダルの動作がスムーズで、効きが十分かを点検。その後、実際に乗って走行に異常はないか点検する。エンジン始動して放置し、クーリングファンの始動や冷却水の漏れも点検する。ブレーキを2,3回作動させ、動かして引きずりが無いか点検。
- 洗車・ワックス掛け:洗浄剤は台所の食器を洗う中性洗剤を使用すると良いです。ゴムにも影響がなく安価なのでお勧め。洗浄する際は、マイクロファイバークロスを使用して洗浄すると汚れが落ちやすく、塗装面を傷付けにくい。ステッカーの色も落ちにくい。最後にワックスでコーティングすると塗装面を保護でき艶が出て綺麗な状態にもなる。洗車は、錆の発生や塗装剝げ等のバイクの状態が分かるだけでなく、整備後に冷却水やブレーキフルードを除去して塗装剝げを防ぐこともできるので整備後の洗車はお勧め。
- 割りピンの欠損点検:ブレーキペダルやステップ等に使用されている割りピンの欠損を確認する。DIYで交換された方には、割りピンの使い方が分かっておらず間違った取り付けをされている場合があるので要確認。
- パーツの嵌合点検:パーツ(特にカウル)が正確にはめあっているか点検。
- ホースの亀裂点検:燃料ホースの取付部を指で押し潰してみて、亀裂が発生していたり、ホースが硬化している場合は交換を検討する。
- 配線点検:燃料タンク・シート・外装を外した状態で配線がまとまっていない箇所は、結束バンドを使用して結束する。
- フレームボルト類の点検:フレームのボルトに緩みが無いかどうかを点検する。エンジン間・スイングアーム間。また、フレームに亀裂が無いか点検する。特に力が加わり易いステアリングステム部分のフレーム。
- パーキングロックレバー点検:3輪車についているパーキングロックレバーを作動させ、車両を押して動かないか点検する。
- 整備日時・整備内容・走行距離の記載:整備日時・整備内容・走行距離を記載しておく。
- ステップバーの緩み点検:ステップバーの取り付けボルトが緩んでいる場合があるので、ステップバーを揺すりガタがないか点検する。
- フレームのニップルグリスアップ:オフロード車をはじめ、スイングアーム可動部にニップルが付いている場合は、グリスガンでグリスアップ。
- ケーブルエンド(タイコ)のグリスアップ:タイコは、可動部なので潤滑する。
- その他、締め付け管理が心配なボルト類は再度点検。不安な状態で乗らない事。
- 自賠責・車検確認
- 試乗
必須項目
- 締め付け・取り付け等を確認する
- キャリパー
- アクスルシャフト・ナット
- ブレーキ・クラッチレバーのピポットボルト・ナット
- サイドスタンドピポットボルト・ナット
- フロントフォークの取り付けボルト
- ステアリングステムのセンターナット
- アクスルホルダのボルト
- フォークトップキャップ
- 燃料系のカプラーを付けたか
- チェーンオイルの油分がタイヤに付着していないか
- ハンドル・レバー類・チェーンアジャスター・の緩み点検
- 私物の戻し忘れ
- パーツ・ボルト類の付け忘れ
メガネレンチの10と12、14と17の2本と、その他ボックスレンチを使用すると良いです。
定期交換必要部品一覧
- スパークプラグ:5,000km
- エアフィルター:10,000km
- ブレーキフルード:2年毎
- クラッチフルード:2年毎
- 冷却水:4年毎
- エンジンオイル:5,000km
- オイルフィルター:10,000km
- トランスミッションオイル:10,000km(スクーター)、5,000km(マニュアル車)
- ファイナルギアオイル:30,000km
- 燃料ホース:硬化・ひび割れで交換。2年毎に点検。
- ゴム製ブレーキホース:純正に多く使われている。2年毎に点検。
定期交換推奨
- マスターピストン類、ブレーキキャリパー、クラッチレリーズのシール(油圧ブレーキ・油圧クラッチ):4~6年毎
- ブレーキケーブル:2~6年毎
- ドライブ・Vベルト:20,000km
日常の点検
- ブレーキレバーの遊び
- ブレーキペダルの遊び
- ブレーキの利き具合
- ブレーキフルード量(銘柄の異なるフルードは基本使用しない事)
- タイヤの空気圧・溝の残量
- エンジンの異音
- エンジンオイル量(2st,4st共に)
- 冷却水量
- ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー
- チェーンの張り(約30mm)
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