バイクのブレーキランプバルブ交換方法
ブレーキランプバルブ交換後はバルブに付着した油分を忘れずに除去しましょう。
油分が付着した箇所に熱が溜まりバルブが割れる可能性があり、割れたバルブは再使用できませんので注意しましょう。
今回はブレーキランプバルブの交換方法を解説します。
是非、参考にして頂きたい。
整備情報
- 交換時期: ブレーキランプバルブが破損した場合
- 時間: 約5分
- 費用: 約500円
- ブレーキランプバルブ:約500円
- ショップ工賃: 約500円
- 難易度: ★☆☆☆☆
※撮影の為、サイドシートカウルは取り外して解説します。
作業手順
1.ブレーキランプバルブの取り外し
ブレーキランプバルブの位置は2タイプあります。
- ブレーキランプ内側からソケットを外すタイプ
- ブレーキランプ外側のカバーを外してブレーキランプバルブを外すタイプ
参考車両は、"1″のブレーキランプ内側からソケットを外すタイプです。
ブレーキランプバルブのソケットを回してソケットを取り外しましょう。
外れない場合は両手で強めに力を加えて回してみて下さい。
ブレーキランプバルブを三本指で押さえます。
ブレーキランプバルブを水平方向に押し付けます。
すると、ブレーキランプバルブが押し込まれます。
ブレーキランプバルブを押した状態で反時計回りに回し、取り外しましょう。
2.ブレーキランプバルブの球切れ点検
ブレーキランプバルブの仕組み
赤矢印の細い線をフィラメントと呼びます。
フィラメントが切れる事でブレーキランプ・テールランプが点灯しなくなります。
画像に書かれていますが、細い一本のフィラメントがテールランプの役割をします。
何回も巻かれているフィラメントはブレーキランプの役割をします。
テールランプよりブレーキランプのほうが明るいのは、ブレーキランプのフィラメントの消費電力が大きいためです。
ブレーキランプバルブに書かれている文字、『12V18/5W』の意味は、『12Vの電圧で、18Wの電力をブレーキランプに使用し、5Wの電力をテールランプに使用する』という意味です。
テールランプ点灯時はテールランプ用のフィラメントのみ点灯します。
ブレーキランプ点灯時はテールランプとブレーキランプ用のフィラメントが同時に点灯します。
3.ブレーキランプバルブ取り付け
ブレーキランプバルブを水平方向に押し付け、ブレーキランプバルブが押し込まれた状態でブレーキランプバルブを時計回りに回します。
これによりブレーキランプバルブをソケットへ取り付けできます。
3.清掃
ソケットにブレーキランプバルブを取り付けたらウエスで油分を除去しましょう。
ブレーキランプバルブに指紋がつくと指紋箇所に熱が集まりブレーキランプバルブが破損する可能性があります。
4.動作確認
イグニッションキーをONにし、キルスイッチがある場合OFFにしましょう。
テールランプが点灯していることを確認しましょう。
ヘッドライト切り替えスイッチがある場合は、H(High)もしくはP(Position)のどちらかに切り替えてください。
ブレーキレバーを握りブレーキランプの点灯・消灯(テールランプ点灯)確認しましょう。
正常ならブレーキレバーを握った際に一段階明るく点灯します。
動作確認終了後、イグニッションキーをOFFにしましょう。
5.ブレーキランプバルブソケットを取り付け
ソケットを時計回りに回しソケットを取り付けましょう。
まとめ
- 使用するブレーキランプバルブは、指定のワット数を使用する。
- ブレーキランプバルブの取り外しは、押して反時計回りに回す。
- ブレーキランプバルブの取り付けは、押して時計回りに回す。
- ブレーキランプバルブ取り付け後は、ウエスで油分を除去する。
Q&A
- ブレーキランプバルブを落として割れてしまいましたがフィラメントには異常ないので再使用できますか。
- 割れたブレーキランプバルブは再使用できませんので新品交換しましょう。
- ブレーキランプバルブが点灯しなくなったのですが、油分が付着を取り除いていなかったのが原因でしょうか?
- 正直多少の油分が付着してもブレーキランプバルブが割れる事は滅多に無く、可能性は低いです。オイルが付着した手で触ったのであれば油分の付着で破損した可能性があります。通常ブレーキランプバルブに付着した油分は忘れずに除去しましょう。油分がヒートスポット(熱の溜まり場)となりブレーキランプバルブのガラスが割れることもあり、割れると使用できなくなります。 また、使用するブレーキランプバルブの消費電力が高い場合は流れる電流が大きくなるため配線が断線する場合があります。断線した場合、テスターを使用して断線箇所を突き止め配線を引き直す必要があります。
- ブレーキランプバルブのワット数は、純正より高かったり、あるいは低いバルブを取り付けても良いでしょうか?
- 純正の指定ワット数のブレーキランプバルブを使用しましょう。ワット数は高くても低くてもデメリットがあります。
ワット数の確認は取り付けられていたブレーキランプバルブの記載文字、もしくはサービスマニュアルにて確認しましょう。- ワット数が低い場合の影響
- 消費電力が低くなる事で、暗くなる
- ワット数が高い場合の影響
- 消費電力が高くなる事で、明るくなる
- 配線が発熱し断裂、最悪発火の可能性有り
- ワット数が低い場合の影響
- 純正の指定ワット数のブレーキランプバルブを使用しましょう。ワット数は高くても低くてもデメリットがあります。
ブレーキ簡単用語解説
- ブレーキパッド:ブレーキディスクと接触する事で熱エネルギーを発生させる代わりに速度を落とす。キャリパーに装着されている。
- パッドスプリング:ブレーキパッドにテンションを与えブレーキパッドの脱落防止の役割。
- パッドピン:ブレーキパッドを保持する役割。
- ピンプラグ:パッドピン脱落防止の栓
- シム:ブレーキの鳴き防止とブレーキフルードへの断熱の役割。
- ブレーキディスク:ブレーキパッドと接触する事で熱エネルギーを発生させる代わりに速度を落とす。ホイールに装着されている。
- ブレーキキャリパー:ブレーキパッドをブレーキディスクへ押さえつける役割。
- キャリパーピストン:ブレーキパッドを押す
- ダストシール:キャリパーピストンとキャリパーの間に配置され、雨水やほこりをキャリパー内に入り込ませない役割。
- オイルシール:キャリパーピストンとキャリパーの間に配置され、キャリパー内のブレーキフルードを留めておく役割。
- リザーバータンク:ブレーキフルードを一時的に保管する場所。ブレーキフルードが減少すると外から空気が補充して常に大気圧をちブレーキフィーリング低下を防ぐ。
- ブリーダー:ブレーキフルード交換時にブレーキフルードを排出する役割。
- ブレーキマスター:ブレーキフルードを圧送する役割。
- ブレーキレバー:ブレーキマスターのピストンを押し、ブレーキマスターを機能させる役割。
- テールランプ::後続車へ走っている事を知らせる車体後方のライト。
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