バイクのエアクリーナーボックス取り外し・取り付け方法
エアクリーナーボックス取り外し時、エアクリーナーボックスに取り付けられているインシュレーターに手を掛けて取り外しましょう。
エアクリーナーボックスを持ってそのまま持ち上げるとインシュレーターがエアクリーナーボックスから分裂してしまいキャブレター側に残ってしまう事になるので注意しましょう。(後述)
また、エアクリーナーボックスの取り付け時、インシュレーターの固定バンドを締めすぎるとクラックが入る場合があるので推奨の回転数で締め付けましょう。
今回はエアクリーナーボックスの取り外し・取り付け方法について解説しています。
是非、参考にして頂きたい。
整備情報
- 時間: 約25分
- 費用: 無料
- ショップ工賃: 約2,000円
- 難易度: ★★☆☆☆
作業手順
1.エアクリーナーボックスの取り外し
燃料タンクを取り外しましょう。
燃料タンクは3タイプ程の脱着方法があります。
詳しくは、燃料タンクの取り外し・取り付け方法をご覧下さい。
黒いボックスがエアクリーナーボックスです。
中には、虫やホコリを取り除くエアクリーナーエレメントが取り付けられています。
参考車両のエアクリーナーボックスはフレームにダクトが繋がっているのが確認できます。
カウル前方からダクトが繋がっており、走行風を取り入れるラムエア機構と呼ばれるものです。
サブエアクリーナーボックスの固定ボルトを取り外しましょう。
2サイクルエンジンや4サイクルエンジンで純正で強制開閉キャブレターが使われている車両には存在しませんので次に進みましょう。
サブエアクリーナーボックスは、大半の4サイクルエンジンに採用されているキャブレターである負圧キャブレターに装着されています。
インシュレーターを持ち上げてエアクリーナーボックスを取り外しましょう。
エアクリーナーボックスを持ち、引っ張ってしまうとインシュレーターに負荷が掛かってインシュレーターの接合部が破損しキャブレター側残ってしまう場合があるので注意しましょう。
ラムエア機構が採用されている場合は、ラムエアを取り入れるインシュレーターを取り外します。
インシュレーターに手を掛け持ち上げるようにして取り外しましょう。
ブローバイホースを取り外しましょう。
2サイクルエンジンにはブローバイホースはありません。
ブローバイとは
燃焼室で混合気(ガソリンと空気)を爆発されているが、爆発した際にピストンとシリンダー壁の隙間からクランクケース下に燃えなかった混合気が流れます。
このクランクケース下に流れた燃えなかった混合気(ガソリンと空気)にエンジンオイルの蒸気が加わったものをブローバイと呼びます。
ブローバイは、必ず発生します。
このブローバイを外に排出すれば大気汚染となる事から、エアクリーナーボックスに戻してもう一度燃焼室まで運んで再度燃焼させる措置を取っています。
全てのホース・インシュレーターを取り外すとエアクリーナーボックスが外れます。
2.エアクリーナーボックスの取り付け
インシュレーター固定バンドの位置(角度)を調整しましょう。
調整位置が分からない場合は、エアクリーナーボックスを取り付けてみてバンドの位置を確認すると良いでしょう。
取り付け後に、180度ずれた位置にネジがあると修正に手間取ります。
ブローバイホースを取り付けましょう。
エアクリーナーボックスを取り付けましょう。
密着するまで押し込みましょう。
固定バンドを締め付けましょう。
締め付けの目安として、ドライバーを軽く持ちネジを締め付けていき手ごたえが重くなった箇所から更にドライバーを1回転回しましょう。
バンドは、締め付けようと思えば幾らでも締め付ける事が出来てしまいます。
締め付けすぎるとインシュレーターの寿命を縮めたり、もしくはひび割れが入る場合があるので注意しましょう。
サブエアクリーナーボックスを取り付けましょう。
負圧キャブレターではない場合は取り付けられていません。
取り外した燃料タンクを取り付けましょう。
詳しくは、燃料タンクの取り外し・取り付け方法をご覧下さい。
まとめ
- エアクリーナーボックス取り外し時、インシュレーターとキャブレターの隙間に手を入れ持ち上げて取り外す
- エアクリーナーボックス取り付け時、インシュレーターがキャブレターと密着するまで押し込む
- インシュレーター固定バンドの取り付け時、ドライバーを軽く握り重くなった位置から更に1回転締め付ける
Q&A
- インシュレーターがエアクリーナーボックスから抜けてキャブレター側に残ってしまった
- インシュレーターをキャブレターから取り外した後、コーキング剤を使用して再度接着しましょう。
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