バイクのリアホイール取り外し・取り付け方法
タイヤ交換やブレーキディスク交換・リアスプロケット交換の際にリアホイールの脱着を行う必要があります。
リアホイールの取り外し・取り付けの作業を行う際に、必ず守って頂きたい注意点が4点あります。
- ホイールを取り付け時にチェーンの張り調整をする事
- チェーンアジャスターの左右目盛りを同一にする事
- ドライブチェーンを張りながらアクスルナット締め付ける事
- アクスルナットを指定トルクで締め付ける事
ホイールは路面と接地してライダーを支える重要なパーツなので手順をよく確認し丁寧に整備を行ってください。
今回はリアホイール取り外し・取り付け方法を解説します。
是非、参考にして頂きたい。
整備情報
- 時間: 取り外し・取り付け:各10分
- 費用: 0円~約12,500円
- グリス(万能グリス):約500~3500円
- リアスタンド:約12,000円
- ショップ工賃: 約2,000円(取り外し・取り付け含む)
- 難易度: ★★☆☆☆
作業手順
1.リアホイール取り外し
サイレンサーが作業の支障になる場合は取り外しましょう。
詳しくは、サイレンサー取り付け・取り外し方法をご覧ください。
リアブレーキキャリパーを取り外し、キャリパーを吊るしましょう。
ブレーキホースに負荷をかけない為に吊るすので、ブレーキホースを吊るすのではなくキャリパーから吊るして下さい。
詳しくは、リアブレーキキャリパー取り外し・取り付け方法をご覧ください。
チェーンガードを取り外しましょう。
ボルト2本ほどで固定されているので緩めて取り外しましょう。
チェーンアジャスターを緩めていきます。
チェーンアジャスターはスイングアームの両端に取り付けられています。
チェーンアジャスターをめいっぱい緩めましょう。
中途半端に緩めた状態だとチェーンが外れない場合があります。
反対側も同様にチェーンアジャスターを緩めましょう。
チェーンアジャスターの種類
主に上記画像4タイプのチェーンアジャスターがあります。
種類は異なりますが行う作業は同じです。
- ホイール取り外し時には、チェーンアジャスターをめいっぱい緩める。
- ホイール取り付け時には、チェーンの張り調整をして目盛りを同一にする。
アクスルナットを緩めてチェーンをスプロケットから外していきます。
まず、スピンナハンドルを使用してアクスルナットを緩めましょう。
アクスルシャフトではなくアクスルナットを緩めます。
リアスタンドを使用しスタンドアップしましょう。
詳しくは、メンテナンススタンドの使い方をご覧下さい。
ドライブチェーンをスプロケットから外しましょう。
まず、タイヤを前方に押しチェーンをたるませましょう。
チェーンを上に持ち上げ、外側(画像で左側)に引きます。
タイヤを手前に回しましょう。
チェーンがスプロケットに乗り、更に回すとチェーンがスプロケットから外れます。
※手をチェーンで挟まないよう十分注意しましょう。
緩めてあったアクスルナットを取り外します。
画像のように、チェーンアジャスターも一緒に外れる場合は取り外しましょう。
ホイールを持ち上げるようにして、アクスルシャフトへ荷重が掛からないようにしてアクスルシャフトを取り外しましょう。
アクスルシャフトへ荷重が掛かっていると外しにくいです。
アクスルシャフトにメガネレンチを装着して回すと容易に取り外しできます。
アクスルシャフトが外れない場合
アクスルシャフトをハンマーで軽く叩きましょう。
目安として、アクスルシャフトの頭が出るまでです。
アクスルシャフトの頭が出たらメガネレンチを装着して回転しながら引き抜くと容易に取り外しが出来ます。
ホイールの両端に取り付けられているホイールカラーを取り外しましょう。
初めのうちはホイールカラーを取り忘れて紛失し易いパーツと思いますので忘れずに取り外して保管しましょう。
2.清掃
ホイールに取り付けられているダストシールの溝をウエスで清掃しましょう。
ホイール両端に装着されているホイールダストシールの溝にはグリスが塗布されているので古いグリスをウエスで拭き取りましょう。
ウエスで拭き取れない場合はブレーキキャリパーの溝清掃する専用工具を使用すると綺麗に除去出来ます。
尚、ダストシールに傷を付けないよう慎重に除去しましょう。
キャリパーシール溝クリーナー購入はこちら
アクスルシャフト・アクスルナット・ホイールカラーをパーツクリーナーとウエスで汚れを拭き取りましょう。
ホイールカラーには、汚れが付着しているので綺麗に清掃しましょう。
画像右:清掃前。
画像左:清掃後。
スイングアームのアクスルシャフト穴をパーツクリーナーとウエスで清掃しましょう。
ホイール周りなので汚れが溜まりやすい箇所です。
汚れが付着した状態でアクスルシャフトを挿入するとねじ山に汚れが付着して正確なトルク管理が出来なくなるので毎回清掃しましょう。
画像左:清掃前。
画像右:清掃後。
3.点検
アクスルシャフトを指の腹で撫でて段付きや錆が無いか確認します。
特に錆が発生していないか確認しましょう。
シャフト類はグリスが切れて腐食や錆が発生している場合が意外にも多くあり、基本的に連結に用いられる非常に重要なパーツなので交換しましょう。
加えて、アクスルシャフトのボルト頭とシャフトの連結部もよく確認しましょう。
稀に雨水が入り込んで腐食している場合があります。
上記画像はアクスルシャフトに錆が発生している状態です。
この錆を発生させない為に、万能グリスを塗布してシャフトに油膜を作り錆から保護します。
ホイールカラーに段付きがある場合は交換しましょう。
ホイールカラーはダストシールと接触していますが、ダストシールによってホイールカラーが摩耗し段付きが発生します。
要するに、ゴム(ダストシール)が金属(ホイールカラー)を摩耗させてしまうのです。
チェーンアライメント調整で左右の誤差が大きくなるほどホイールカラーは摩耗し易くなり、抵抗も大きくなりパワーロスに繋がります。
また、ダストや雨水侵入によるホイールベアリングやアクスルシャフトの錆発生の原因になります。
4.リアホイール取り付け
ホイールのダストシール溝に万能グリスを塗布します。
一旦、ダストシール溝に塗り込んだ後に2回目でグリスを置いてくるイメージで行うと綺麗に塗布できます。
塗布量の目安として、ダストシールの縁とグリスが水平になる程度です。
雨水の侵入を防ぐ事が目的です。
アクスルシャフトに万能グリスを薄く塗布します。
グリスを多く塗布すると組みつけた時にはみ出てしまうので薄く塗布しましょう。
雨水や湿気により錆が発生を防止する事が目的です。
ホイールカラーに薄く万能グリスを塗布しましょう。
先にダストシールにグリスを塗布しましたが密閉性を更に向上させる事で雨水が入らないようにし、かつフリクション(摩擦)を低減させる目的でホイールカラーにも薄く塗布します。
ホイールカラーをホイールに取り付けます。
左右のホイールカラーのサイズが異なる場合があるので要確認。
リアホイールを持ち上げ、アクスルシャフトを挿入していきます。
まず、右手でホイール上部を持ち、右足でホイール下に潜り込ませて右足で位置調整します。
位置調整はリアホイール・ブレーキキャリパーブラケット・スイングアームのアクスルシャフトが通る穴を合わせます。
位置調整した後にアクスルシャフトを挿入します。
アクスルシャフトを時計・反時計と回転させながら挿入すると挿入し易いです。
こちらも、入りにくい場合はプラスチックハンマーで軽く叩くと挿入し易いです。
スプロケットにチェーンを取り付けていきます。
チェーンをスプロケット山に1コマ噛ませて手で保持し、タイヤを手前に回します。
この時、チェーンがスイングアームとフランジボルトに挟まらないようチェーンを誘導してください。
挟まっている状態で無理にタイヤを回すとスイングアームやスプロケットに傷が入るので注意しましょう。
チェーンアジャスターの調整
ホイール両端アジャスター(この場合ボルト)を調整してチェーンの張りを調整しましょう。
チェーンの計測は、フロントスプロケット~リアスプロケットの大体中間位置を目安に行います。
チェーンの張りは車種により異なるのでサービスマニュアルで確認しましょう。
CBR400RRの場合チェーンの遊び範囲は15~20mmなので、その範囲内に収まるように調整します。
今回、チェーンスライダーに当たる音が気になるので遊びは最小に設定しましたが、チェーンの遊びを最小未満には設定しないで下さい。走行中にチェーンが突っ張りリアサスペンションが機能しなくなる事で路面とタイヤが追従しなくなり転倒する危険性があります。
左右スイングアームのチェーンアジャスターの目盛りを同一に合わせましょう。
上記左画像を拡大してご覧頂くと、スイングアーム上下に打刻されているマークの位置が若干ずれている事がお分かり頂けると思います。
打刻ミスなのかは分かりませんが、調整する際は下なら下、上なら上の打刻で左右のスイングアームの目盛りを合わせましょう。
例えば、車体左側のスイングアームを上の打刻で合わせ、車体右側のスイングアームを下の打刻で合わせると、チェーンアライメントがずれてしまう場合があるので注意しましょう。
チェーンアジャスター調整で守る2つのこと
- チェーンの張りは、サービスマニュアルの指定数値内に調整する。
- 左右スイングアームの打刻を上、もしくは下で統一してチェーンアジャスターの目盛りを同一に調整する。
より正確に合わせる場合、ノギスを使用して調整すると良いでしょう。
チェーンアジャスターの仕組み
ボルトは、チェーンの張りを調整する役割があります。
ボルトの出量を多くすることでアクスルシャフトを押し出します。
アクスルシャフトが押し出れば、ホイールは車体後方に下がります。
車体後方に下がると、チェーンは張るという仕組みです。
目盛りは、アライメント調整をする役割があります。
ホイール両端の目盛りが同一でなければ、ホイールは斜めを向き走行することになります。
すると、前後スプロケット偏摩耗・タイヤ偏摩耗・ホイールカラー編摩耗・ダストシール編摩耗・転倒などの原因になります。
ドライブチェーン下側を持ち上げアクスルナットを指定トルクで締め付けましょう。
チェーンを持ち上げることでチェーンは張り、ホイールを前方に押し付けて締め付ける事が出来ます。
チェーンを張らなければ、ホイールアライメントがずれる場合があるため必ず張って締め付けましょう。
トルクレンチは持ち手の中心線を垂直に力を掛けて1回目のカチで締め付けは終了となります。
詳しくは、トルクレンチの使い方をご覧ください。
アクスルナットをトルク管理した後、再度チェーンアジャスターの目盛りが左右同じか確認して下さい。
目盛りが異なる場合はアクスルナットを緩めて再度調整して下さい。
アライメントは非常に重要なので妥協せず調整して下さい。
ブレーキキャリパーを取り付けましょう。
フットブレーキを踏んだ状態で指定トルクで締め付けましょう。
詳しくは、リアブレーキキャリパー取り外し・取り付け方法をご覧ください。
チェーンカバーを取り付けましょう。
リアスタンドを下げましょう。
ハンドルを左に切りサイドスタンドを掛けた事を確認して取り外しましょう。
詳しくは、メンテナンススタンドの使い方をご覧ください。
まとめ
- リアホイールの取り外し手順は、チェーンアジャスターを緩める→アクスルナットを緩める→リアスタンドアップ→チェーンを外す→リアホイールを外す。
- リアホイール取り外し後、アクスルシャフト・ホイールカラーに段付き・錆・クラックがある場合交換。
- リアホイールの取り付け手順は、ダストシール溝に万能グリス塗布→ホイールカラーを取り付け→リアホイールを取り付け→チェーンアジャスターの調整。
- リアホイール取り付け時、スイングアーム両端のチェーンアジャスターの目盛りを同一に揃える。
- リアホイール取り付け時、下側チェーンを持ち上げながらアクスルナットを指定トルクで締め付け。
Q&A
- 走行中にふらつきが発生する。
- チェーンアジャスターの目盛りはスイングアーム左右の目盛りが同じか確認しましょう。目盛りが同じでない場合、再度チェーンアジャスター調整を行いましょう。ドライブチェーン下側を持ち上げながらアクスルナットをトルク管理した後、左右の目盛りが同じか確認して下さい。
- タイヤの空気圧は適正か確認しましょう。空気圧が低いとふらつきが発生します。タイヤ空気圧の調整は、通常タイヤ接地状態で行います。詳しくは、タイヤ空気圧調整方法をご覧ください。
- 走りがギクシャクする。
- チェーンかスプロケットが摩耗している可能性があります。リアスタンドを掛けてホイールを回転させてチェーン全周のたるみ幅を複数個所確認しましょう。噛み合わせが合わないと、チェーンがスプロケットに乗り上げて一部箇所のチェーンのたるみが均一ではなくなります。対処方法はチェーン、もしくはスプロケットを新品交換すると改善します。
- アクスルナットは100N-m近いトルクで締め付けられているのですが、3/8スピンナハンドルで外して工具は壊れませんか?
- バイク整備であれば3/8スピンナハンドルで特に破損の問題は無いでしょう。
JIS規格で作られている工具であれば、その2倍の200N-m位まで耐えうる事が出来ます。
ただ、100N-m付近を超えるとスピンナハンドルの先端部分がしなる感覚が製品によってあるのでお持ちであれば1/2スピンナハンドルの使用をお勧めします。JIS規格に順じて作られたスピンナハンドルの保証トルク値は、以下の通りです。スピンナハンドル保証トルク値 9.5sq(3/8)スピンナハンドル 202N・m(20.59kgf・m) 12.7sq(1/2)スピンナハンドル 490N・m(49.96kgf・m) ※kg・mの表記は小数第三位切り捨て
例:CBR400RRの最も締め付けトルクが高い箇所(ステアリングステムナット): 103N
KTC3/8ロングスピンナハンドル購入はこちら
KTC1/2スピンナハンドル購入はこちら
KTC変換ソケット購入はこちらTONE3/8ロングスピンナハンドル購入はこちら
TONE1/2スピンナハンドル購入はこちら
TONE変換ソケット購入はこちら※KTC・TONE製品ともに3/8と1/2スピンナハンドルの長さは同一(400mm)です。
※1/2スピンナハンドルで3/8ソケットを使用する場合、変換ソケットが必要です。
- バイク整備であれば3/8スピンナハンドルで特に破損の問題は無いでしょう。
- リアホイールを取り付ける時、ホイールカラーが落ちて難儀します。なにかよい方法は無いでしょうか?
- ダストシール溝とホイールカラーに万能グリスを塗布されましたか?万能グリスを塗布すればグリスで脱落しにくいので容易には落ちないかと思います。
あとは周りのパーツに当たらないようにつま先で微調整しながら行うと取り付けし易いです。
- ダストシール溝とホイールカラーに万能グリスを塗布されましたか?万能グリスを塗布すればグリスで脱落しにくいので容易には落ちないかと思います。
- アクスルナットを締め付けるとき、チェーンを引っ張るよりタイヤを前方を押す方が良いのではないでしょうか?
- おっしゃる通りタイヤを前方へ押す方が車体右側も確実に密着できるので良いかもしれません。
チェーンを引っ張る方法はHONDA推奨の方法なのでそちらを記載させて頂きました。
- おっしゃる通りタイヤを前方へ押す方が車体右側も確実に密着できるので良いかもしれません。
- ヤマハのオフロードバイク(WR250X)なのですが、キャリパーが外れないのでアドバイスを下さい。
- オフロードバイクにはキャリパー固定ボルトを外しただけではキャリパーが外れない場合があります。以下の手順を試して下さい。
1.パッドピンを取り外し、ブレーキパッドを先に取り外しましょう。
2.キャリパー固定ボルトを取り外しましょう。
3.アクスルナットを緩めて、スプロケットからチェーンを外しましょう。
4.リアホイールのアクスルシャフトを抜きましょう。ホイールが地面に付くのこの段階でブレーキキャリパーが外れます。
5.リアホイールを取り外しましょう。
- オフロードバイクにはキャリパー固定ボルトを外しただけではキャリパーが外れない場合があります。以下の手順を試して下さい。
- チェーンアジャスターが固着しているようで緩まないのですがどうすれば良いでしょうか?スパナで緩めるんですよね?
チェーンアジャスターのねじ山に汚れが付着していると緩まないので、パーツクリーナーで大体汚れを落としてから浸透潤滑剤を吹き付けてから緩めましょう。
上記のようなチェーンアジャスターの場合は、スパナしか工具が入らないのでスパナで緩めます。強いトルクで締め付けられているわけではありませんので本来すぐに緩みます。
取り外し後は、ホイールを取り外した後にチェーンアジャスターを取り外してタップ・ダイスを立てて汚れを除去すると良いでしょう。
ねじ山が切れた、もしくは錆で状態が悪い場合は交換しましょう。
もし錆まみれの場合でしたら、真鍮ブラシとパーツクリーナーで錆を落とした後に浸透潤滑剤を塗布してからスパナで反時計回りに回して緩めましょう。固着によりネジが切れるかもしれませんが交換前提で作業を行って下さい。
ホイール簡単用語解説
- ホイールカラー:ホイールとフロントフォーク・スイングアームの間に取り付け隙間を埋める役割
- アクスルシャフト:ホイールを保持する役割
- ダストシール:異物と雨水をホイール内部への侵入を防ぐ役割。雨水はグリスによって侵入を阻止している
- ハブダンパー:ホイールとドリブンフランジ間に配置されている動力の衝撃してホイールへ伝えるパーツ
- ドリブンフランジ:スプロケットとホイールを繋ぐパーツ
- スピードギアボックス:スピードメーターのスピードを計測するパーツ
- チェーンアジャスター:ドライブチェーンの張り調整を行う調整器
- チェーンスライダー:サスペンションが上下した際、フレームへの干渉を防ぐパーツ
ディスカッション
コメント一覧
NC700Xのアクスルシャフトが挿入できません。
左からスイングアーム、ホイール、キャリパーブラケットまでは何とか、
そこから以上に固くなります。ディスクローターがブラケットの溝の左側と
干渉してホイールの回転もきついです。シャフトをたたいて無理に右の
アームまで通しても、ローターがブラケットの溝の左側に干渉しています。
アームとホイールとブラケットの整列が変です。もちろん、チェーンの
アジャスターはフリーにしています。
何か原因が考えられるでしょうか、アドバイス、よろしくお願いします。
佐藤 和則 様
この度は、ご質問ありがとうございます。ALLメンテナンスの石川です。
以下のとおりご回答申し上げます。
考えられる原因は以下の3点あるかと思います。
最も高い可能性として、カラーが左右逆に取り付けられている可能性があります。一度ホイール両端に取り付けられているカラーをよく見て頂くと長さが左右で違う場合があります。それらを左右逆に取り付けるとキャリパーブラケットに干渉するので逆に取り付けて頂くとキャリパーブラケットへの干渉は無くなるかと思います。
次に、ブラケットは正常に取り付けられているか確認してください。具体的には、ブラケットの向きが反対にはなっていないか確認してください。スイングアームに突起がありその突起にキャリパーブラケットの溝をはめて配置するかと思うのですが、ブラケットが逆に取り付けられると配置は出来たとしても位置関係は狂ってしまいます。サービスマニュアルを参考にパーツの向きを確認して取り付けを行って下さい。
あとは、可能性としては低いですが佐藤様のNC700XにABS機構が付いている場合、配線がスイングアームとブラケットの間とかに挟まってたりするとキャリパーブラケットとブレーキディスクが干渉する可能性があります。NC700Xは分かりませんが車種によっては意外にもパーツにアクスルシャフトを通した状態でも、スイングアームとスイングアーム内のパーツ(ホイール・カラー2個・キャリパーブラケット)に余裕が出来るスイングアームがあります。なので、もし何かが噛んでいるとそのような状態になります。
全てパーツを取り外した状態でホイール・カラー2個・キャリパーブラケット・スイングアームを清掃してみると良いでしょう。グリスに少し大きい小石が挟まっている可能性も十分考えられます。
カラーが左右に取り付けられているか、ブラケットの取り付け向きが反対が一番可能性として大きいです。
もし、改善しないようならメールで画像を添付して送って頂ければ詳細なアドバイスができるかと思います。
メール:wgnc345.nc29@gmail.com
ご参考になれば幸いです。今後ともよろしくお願いします。
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ALLメンテナンス
石川 剛大(イシカワ タカヒロ)
Mail:wgnc345.nc29@gmail.com
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