ブレーキ部品の役割をカンタン解説

ブレーキパッド

ブレーキパッドは、ブレーキキャリパーに取り付けられており、ホイールに取り付けられたブレーキディスクをブレーキパッドが挟み込む役割があります。
ブレーキパッドは消耗品なので、残量2mmを目安に交換しましょう。

ブレーキディスク

ブレーキディスク ブレンボ

ブレーキディスクは、ホイールに取り付けられており、ブレーキパッドに挟み込まれる事で抵抗が発生しホイールの速度を落とす役割があります。
ブレーキディスクは消耗品ですが、ブレーキパッドの同時期に毎回交換するものではないです。
ブレーキディスクを指で触って、外縁が盛り上がりの段差が大きければ交換を検討しましょう。正確に判断するには、マイクロゲージで計測しブレーキディスクの刻印の数値以下になった場合、交換します。
刻印例:「MIN.TH 4mm」→4mm以下で交換

ブレーキキャリパー

キャリパー 2ピース

ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドをブレーキディスクへ押さえつける役割があります。ブレーキレバーを握ると、ブレーキフルードに圧が掛かり、キャリパーピストンを押し出す事でブレーキパッドがブレーキディスクを挟み込み制動します。

キャリパーピストン

キャリパーピストン 新品

キャリパーピストンは、ブレーキパッドを押す役割があります。2年毎にキャリパーピストン回りをパーツクリーナーとブラシ・ウエスで綺麗に清掃します。清掃しないと、ピストン回りに汚れが付着し固着します。固着するとブレーキの引きずりや、ブレーキレバーが重くなる等の弊害が発生します。固着したらキャリパーをオーバーホールする必要があります。

ダストシール・オイルシール

キャリパーピストンとキャリパーの間に配置され、雨水やほこりをキャリパー内に入り込ませない役割をもちます。
ダストシールは、画像の手前に取り付けられているシールで、異物を除去する役割があります。
オイルシールは、画像の奥に取り付けられているシールで、キャリパー内のブレーキフルードを漏れないようシールする役割があります。

パッドスプリング

パッドスプリングは、ブレーキパッドにテンションを与えブレーキパッドの脱落防止の役割をします。取り外す前にパッドスプリングの取り付け向きを確認しましょう。心配なら写真撮影しておくと良いでしょう。

パッドピン

ブレーキパッドピンリアキャリパー パッドピン 取り付け3

パッドピンは、ブレーキパッドを保持する役割を持ちます。社外部品のステンレス製パッドピンに交換すると表面の滑り良いので、ブレーキパッドがスムーズに摺動する為ブレーキのタッチが多少向上します。

シム

リアブレーキキャリパーシム位置確認 リアブレーキキャリパーシム取り外し

シムは、ブレーキの鳴き防止とブレーキフルードへの断熱の役割をもちます。シムが外れやすい場合は、シム端のツメをペンチで起こすとフィット感が向上します。
シムは全ての車種に装備されている訳ではありません。

スライドピン

スライドピンは、フローティングキャリパー(片押しキャリパー)というキャリパー本体とキャリパーベースの2部品から成るキャリパーに装備されており、キャリパー対して水平に摺動する役割があります。
スライドピンは、フローティングキャリパー独自のもので、多くの中型バイクがフローティングキャリパーを採用しています。大型バイクになると制動力が足りなくなる場合がある為、対向ピストンキャリパーが使用される場合が多いです。

リザーバータンク

リザーブタンクに補充

リザーバータンクは、ブレーキフルードを保管する役割があります。ブレーキパッド・ブレーキディスクが摩耗すると、ブレーキフルードが減少するのでリザーバータンクから補給します。
リザーバータンクは、ダイアフラム・ダイアフラムプレート・リザーバータンクキャップから構成されています。ダイアフラムとダイアフラムプレートは、リザーバータンクキャップと一体型の場合もあります。

ダイアフラム・ダイアフラムプレート

ダイアフラムプレートは、ダイアフラムをリザーバータンクに押さえつけ、ダイアフラムに空気を供給し大気圧にする役割があります。

ダイアフラムは、ゴムで作られており、ブレーキパッド摩耗などによりブレーキフルードが減少するとダイアフラムが変形し、凹んで空気が入らないようにする役割があります。
ダイアフラムプレートには、中心に小さい穴が開いています。この穴から空気が入り、大気圧に保っているのでダイアフラムが凹むのを妨げる事はありません。

リザーバータンクキャップ

リザーブタンクキャップ溝

ダイアフラム・ダイアフラムプレートを固定する役割があります。
リザーバータンクキャップにも、ダイアフラム・ダイアフラムプレートへの空気が通る溝があいています。
締め付けスクリューは、強く締め付け過ぎないよう注意して下さい。

ブレーキマスター

ブレーキフルードを圧送する役割があります。
マスターシリンダーの中にマスターピストンが入っています。そのピストンをブレーキレバーで押す事でブレーキフルードをキャリパーまで圧をかけます。

ブレーキホース

ブレーキホースは、ブレーキフルードをブレーキマスターからキャリパーまで送る役割があります。純正に金属製ブレーキホースが使用されている場合は錆で漏れが発生する可能性があるので定期的に点検しましょう。

ブリーダー

ブリーダーは、ブレーキフルード交換する際にブレーキフルードを排出する役割があります。

ブレーキフルード交換後は、錆を発生させない為にブリーダー内のフルードを紙ウエス先端を丸めて除去しましょう。

ブレーキレバー

ブレーキレバー UKANAYA ブレーキレバー

ブレーキレバーは、ブレーキマスターのピストンを押し、ブレーキマスターを作動させる役割があります。
社外のブレーキレバーの中には、画像のような握り易いショートレバーや、レバーの近さを調整するダイヤル付きがラインナップされています。

 

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コメント

    • まっちゃん
    • 2020年 5月 03日

    ディスクローターの穴にこびりついたブレーキダストを取り除くのに、何を使って(特にブラシ)どのようにキレイにするかを知りたかった。メンテナンスの基本は、掃除からと思います。そのあたりの事をもっと掘り下げて欲しかった。

      • 石川 剛大
      • 2020年 5月 24日

      コメントありがとうございます。
      ディスクローターの穴に汚れが溜まったのでしたら、パーツクリーナーとブラシ(歯ブラシやワコーズチェーンクリーナー付属のブラシ)を使うと良いかと存じます。
      通常、パーツクリーナーの噴射力で穴の汚れは落ちる場合が多いです。
      ディスクローターの清掃→ホイールの清掃→タイヤの清掃の順で行うと良いでしょう。
      タイヤは、パーツクリーナーを吹くと溶剤が表面に付着して滑りやすくなります。パーツクリーナーを吹いた場合は、乾いた清潔なウエスでタイヤ表面を拭くとグリップするようになります。手で触るとグリップするか滑るかが分かりますので判断基準として下さい。

      因みに、ディスクローターの穴が開いている理由は、放熱効果だけでなく制動力に関係しています。穴の回りを触るとエッジが立っています。エッジがブレーキパッドに噛んで制動力に一役買っています。

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