ニュートラルスイッチ(ニュートラルセンサー)
ニュートラルセンサーとは
ニュートラルスイッチとは、メーターのニュートラルランプに信号を送るセンサーです。
ニュートラルスイッチが壊れて、走行不能になることは通常ありませんが、ライダーへギアが入っていない事を知らせてくれる重要なニュートラルランのセンサーです。
ニュートラルセンサーの仕組み
通常はOFFになっていて、ニュートラルに入ると通電してONになる仕組みです。
配線は1本の場合が多く、ニュートラルセンサーに繋がっている配線にはニュートラルインジケーター(メーターのニュートラルランプ)を経由したプラス(+)の電気が来ていて、ニュートラルに入れると、シフトドラムが回転してシフトドラム側面の突起がニュートラルセンサーに接触してアースに落ちて導通する仕組みです。
ニュートラルセンサーの位置
通常、エンジン左側のスプロケットカバー内にあるか、エンジン右側のクランクケースカバーの下辺りに配置されています。
車種によって位置が異なりますが、大抵エンジン左右についています。
右側についている場合は、外さなくても目視で確認できる場合が多い気がします。
なので、エンジン右側をのぞき込んで、配線が1本きていなければ、エンジン左側のスプロケットカバーを外して位置を確認してみるという流れになるかと思います。
スプロケットカバーの中は、チェーンから飛散した油分と砂等が絡みあって固形化している場合が多いです。
スプロケットカバー内の汚れを定期的にメンテナンスしていないと多量の除去していない汚れが付着しているので、ニュートラルセンサーが汚れに埋もれて見えない事があります。その場合、清掃は勿論ですが1本の配線から辿っていくと場所が見つかります。
ニュートラルセンサーを交換する事例
メーターのインジケーター(ランプ)が点灯しなくなった場合に交換します。
インジケーターの球切れの場合か、断線か、ニュートラルセンサーの故障の3つのうちのいずれかになります。
故障診断方法
故障診断方法としては、導通テストをします。
ニュートラルセンサーに繋がっている配線のカプラーを外して、そこに針金等を入れて、フレーム(塗装面だと導通しない場合があるので、塗装されていないボルトの頭が良い)と一瞬つないでショートさせて、メーターインジケーターが点灯するか確認します。
メーターインジケーターが点灯すれば、原因はニュートラルランプですし、それ以外の場合は、インジケーターの球切れか断線です。
球切れのほうが故障する可能性が高いので、電球を交換して様子を見ると良いです。大抵、別のインジケーターの球を使えるので、仮で装着してみて点灯すれば球切れが原因となり、そうでなければ断線かあるいは車種特有の何か別に原因があるかと思いますので、サービスマニュアルの配線図やトラブルシューティングをみて判断していきます。
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