ホイール系の整備小技集
ホイールのリムテープの外し方
簡単に剥がれないタイプのホイールリムテープは、ヒートガンで暖めて、プラスチックのスクレーパーで表面テープを剥がしていきます。下の粘着テープが残るので、パーツクリーナーを吹き付けると粘着テープが浮きますので、ウエスで拭うと綺麗に傷付かずに剥がす事が出来ます。
手で簡単に剥がれる場合は、そのまま剥がすと良いでしょう。ヒートガンで暖めると更に綺麗に剥がれます。
タイヤバルブの点検
タイヤバルブを指で押してみて、ひび割れや、経年しているようなら交換しましょう。
経年ならタイヤバルブキャップをみれば色あせているので分かるかと思います。
劣化していないタイヤバルブは、押しても反発力が強いのが特徴です。劣化していると、容易に傾きます。
タイヤ交換時に、ショップに依頼する場合はエアバルブも点検してもらい、劣化しているようなら交換してもらいましょう。新品タイヤを組んでも、エアバルブが劣化してタイヤの空気が抜けてしまえば、再度タイヤを脱着する必要があるので費用がかさみます。
車検時に、ユーザー車検をされる方はこちらも点検しておくと良いでしょう。
バイクにタイヤワックスは控えた方が良い
タイヤに専用のワックスが流通しています。その多くは車用でタイヤのサイドウォール(メーカー名やサイズ等が記載されているタイヤ側面)に塗り、タイヤに光沢や保護目的としたワックスです。バイクの場合、ワックスが雨水で流れて路面との接地面に付着してスリップする可能性があります。
余談ですが、車に使用する際の豆知識として、タイヤワックスには油性と水性があります。油性は、艶が出て耐久性があります。しかし、石油系溶剤が含まれているのでゴムを侵して劣化する恐れがあります。対して水性はゴムを侵しませんが、耐久性が劣り高価です。DIYで施工するなら油性が一般的で、洗車専門の会社では水性を施工している所が多いです。
タイヤの中に小石のような物体の正体
タイヤ交換をご自身でされる方は、タイヤを取り外して鉄球のようなものが出てきた経験は無いでしょうか。タイヤ内部にはタルカムパウダーなるものを塗布しているようで、そのパウダーが湿気を吸い、固形状になり、回転で丸くなったもののようです。虫の卵ではないのでご安心を。
アクスルシャフトのグリス塗布は薄く
アクスルシャフトのグリス塗布が多いと、アクスルナットを締め付けた際にグリスがはみ出てきてしまいます。はみ出たグリスに地面からかき上げた砂埃が付着して車体が汚れる原因になります。
画像は、カラーの段差にグリスが溜まっている状態。
ホイール脱着後は、ブレーキディスク清掃
ブレーキディスクに油分が残っていると制動力が低下します。ブレーキパッドにも油分が付着してしまうので、ホイール脱着後には、パーツクリーナーをウエスに吹き付けて油分を除去しましょう。
ハブダンパーは消耗品、タイヤ交換時に点検
ハブダンパーは、エンジンの動力がチェーン・スプロケットから伝わってきて、ホイールに伝達する際のクッションの役割を果たします。ハブダンパーが無いと、レスポンスがシビア過ぎてギクシャクした走りになります。ハブダンパーの配置を間違えた際も同様です。
スプロケットを回してみて、ガタがある場合は交換です。
オイルはタイヤに付かないように注意
リアホイールのギアボックスオイル交換時、タイヤにオイルが付着しないようにウエスや段ボールなどで保護しましょう。オイルが付着したら、パーツクリーナーで洗浄した後ウエスで必ず拭って下さい。パーツクリーナーの成分も滑りやすいので、ウエスで拭う事を忘れずに。
フロントフォーク取り付け後は、アクスルシャフトを通して突き出し量を点検・調整
フロントフォークの突き出し量を点検する為に、アクスルシャフトを通して点検しましょう。スムーズに通らず反対側のフロントフォークに当たるようなら、フロントフォーク突き出し量の調整が必要です。
フロントフォーク・キャリパー・ホイールは必ず指定トルクで締め付け
バイクには絶対に外れてはいけないパーツがあると考えます。それは、ブレーキ、ホイール系、サスペンション系(ハンドル含む)です。
ブレーキが外れたら止まれません。
ホイールが外れたりアライメントが狂えば転倒します。
サスペンションが緩みフロントフォークが上がったり、ハンドルが外れたら転倒します。
整備終了後、必ずこの3箇所のボルトの締め忘れが無いかトルクレンチで必ず点検しましょう。
錆取り剤で小綺麗に
錆取り剤を塗布すると画像のように綺麗になります。サビが気になる方はお試ししてみてはいかがでしょう。
使用したケミカルは、パーマテックスの錆取り剤。デイトナからラインナップされています。
あと、海外でブルフロッグという錆取り専門のケミカルメーカーがあります。是非お試し下さい。
タイヤ交換時ホイールの内側を清掃
ホイール内側は意外に汚れていますので、パーツクリーナーとウエスで清掃すると良いでしょう。
尚、パーツクリーナーの溶剤は、タイヤバルブに付着すると溶けてしまいます。バイクに使われているゴムの中でも最もパーツクリーナーに弱いゴムかと思いますので、誤って付着しないように注意しましょう。
ドライブチェーン交換時、既存のチェーンを利用する
新品のチェーンを既存のチェーンに取り付けて既存のチェーンを引っ張れば簡単にドライブチェーンを入れ替える事が出来ます。
チェーン交換時、ジョイントのOリングの入れ忘れには注意しましょう。
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