湿式エアフィルターの清掃・注油方法

湿式エアフィルターは、主に小排気量のバイクに使用されています。
清掃は、灯油(洗油とも呼ぶ)でもみ洗いして汚れを除去し、K&N等の専用エアフィルターオイルや、4サイクルエンジンオイル、ギアオイルを塗布して取り付けます。

清掃前のエアフィルターです。意外と綺麗に見えるかもしれませんが、ビフォーアフターで灯油の汚れをご覧下さい。
この時、エアフィルターを触ってみてボロボロと剝がれるようでしたら、既に交換時期を迎えていますので、純正部品で取り寄せて新品に交換して下さい。
小排気量のバイクは車検が無いのでエアフィルターもノーメンテの場合が多いです。

灯油1L位をバケツ等の容器に入れ、エアフィルターを入れます。
細長い容器を用意すると少量の灯油で済みます。

エアフィルターを揉み洗いすると、画像のように汚れが灯油に吸収されて灰色に変色しました。
エアフィルターの汚れが取れた証拠です。灯油がエアフィルターに付着していますので、ウエスに灯油を吸収させて下さい。エアブローするのも良いと思います。
その後、ウエスをエアフィルターの下に敷いて、天日干しして完全に乾燥させましょう。

エアフィルターが乾燥した後、4サイクルエンジンオイルや専用のエアフィルターオイルを全体に適量塗布しましょう。エアフィルターオイルは、K&Nからラインナップされています。
エンジンオイルやギアオイルを使用する場合、塗布して全体的にキラキラとオイルが光るように均一に塗布出来ている事を確認して下さい。
専用エアフィルターオイルを使用する場合、取り扱い説明書やケミカルの缶に記載があります。着色されているので、全体的に色が付くように塗布等の記載があるかと思いますので、その指示に従いましょう。

エアフィルターオイル塗布量の注意点

エアフィルターオイルの塗布量により、空気量が変化します。塗布し過ぎれば、混合比は濃くなります。反対に塗布が少なすぎると混合比は薄くなります。
オイル量だけでそれほど変わらないと思われるかもしれませんが、以前、Gooseのアフターファイヤーを改善する修理をした事があり、エアフィルターは湿式を使用していてオイルが飛んでしまった事が要因の1つでした。そこで、エアフィルターを清掃・注油を行ったところ、アフターファイヤーは改善しました。エアフィルターオイルの塗布量も関係しますので、アフターファイヤーが発生する場合は再度塗布量を多く吹くなど対応してみて下さい。

4サイクルエンジンオイルやギアオイルの使用について

4サイクルエンジンオイルやギアオイルをエアフィルターオイルとして使用する事はエンジンにとって良くないと思われるかもしれません。

  • ギアオイルの使用についてですが、ホンダ サービスマニュアル共通編では、エアフィルターのメンテナンスに「きれいなギアオイル#80~90を塗布し両手で良くもみこんでエレメント全体にまんべんなく染み込ませ余分なオイルを絞る」と記載があります。つまり、ホンダはギアオイルの使用を推奨しているので使用に問題は無いでしょう。
  • 4エンジンオイルの使用についてですが、ブローバイガスも4サイクルエンジンオイルが含まれていて、それをエアクリーナーボックスに戻し再燃焼させる仕組みを大半の車種で採用しています。4サイクルエンジンオイルを燃やす事に反対であれば、専用のキャッチタンクを設けてそこに溜めるようにするはずです。(そのような仕組みのエアクリーナーボックスもある)つまり、4サイクルエンジンオイルを燃やす仕組みを取っているといえるので問題ないでしょう。昔のBMWは、一日ツーリングで1L減っていたとオーナーさんが話している位ですので、エンジンにカーボンが溜まるでしょうが、それで今も動いている事から多少の4サイクルエンジンオイルでは問題ないかと思います。それよりも、吹き返しによる影響のほうがポート・バルブに多くのカーボン蓄積をしますのでそちらの方が問題視する事かと思いますので、4サイクルエンジンオイルの使用も問題ないかと思います。

エアフィルターオイルによるカーボン蓄積の対策

燃料添加剤を使用してカーボンを除去する事ができます。特に、人気のフューエルワンはカーボンの除去性能が高く効果があります。インジェクター・キャブレター・インテークポート・インテークバルブ・燃焼室まで綺麗に清浄します。アイドリング困難で吹けない車両もフューエルワンで改善するほどですので、半年に1本使用すればカーボンの蓄積も防ぎ、良好なコンディションを維持する事が出来るかと思います。

 

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