吸・排気ポートのカーボンの様子と除去方法

2020年7月17日サブ整備記事,サブ整備記事,エンジン系,吸気&排気系

排気ポート

マフラーの取り付け側から、排気ポートを撮影した様子です。車種はCBR400RR NC29、走行距離は、約46,000kmです。
カーボンがポートに付いているのがお分かりいただけると思います。
これだけカーボンが付着していれば、排気ガスの抵抗になりスムーズに排出出来ません。

マフラーの入り口側から清掃した時の様子です。まだ、奥にカーボンが付着しているのが見て取れます。
因みに、この時、キャブレタークリーナーがカーボンにどれ程影響を与えるのか試していました。製品はニューテックのキャブレタークリーナーです。拡大して頂けると分かるのですが、カーボンが剥がれかかっています。効果は上々ですが、ヤマハのキャブレタークリーナーを使うと更に強力な事が分かりました。
最終的に、キャブレタークリーナーでは手間と時間が掛かるので電動ブラシを使用してポート内の清掃を行います。

吸気ポート

DUCATI スポーツツーリング ST3の吸気ポートの様子です。燃料を燃焼室に送る際にバルブのカーボンに燃料が吸い取られてスムーズに送り込むことが出来ません。定期的に添加剤で清掃すると、このカーボンが剥がれて燃え、吹け上がりがスムーズになります。中古エンジンで、走行距離は不明です。ポートにはカーボンが堆積しておらず綺麗で、バルブの支柱にも堆積は無いようにみうけられます。
経験上ですが、高回転型エンジンに吸気側のカーボンの堆積が多いように感じます。

ポートのカーボンの除去方法

  • WAKO’S フューエルワン
  • YAMAHA PEAカーボンクリーナー
  • NUTEC NC-220

上記のケミカルで、吸気ポート(バルブの傘・支柱含む)、燃焼室は清掃できます。ただ、完全に除去出来る訳ではなく、カーボンを徐々に除去して比較的少なくなるという表現が正しいのかもしれません。
排気ポートや排気バルブは、シリンダヘッドを取り外して清掃する他無いかと思います。
エンジン非分解状態で排気ポート側のカーボンを除去すると、燃焼室にカーボンが落ちてしまいますので望ましくありません。

 

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