その他の整備小技集

2020年7月18日小技集,その他

サイドスタンドのスプリングを簡単に掛ける方法

サイドスタンドのスプリングの張力は強く、通常のスプリングフックでは取り付けが困難です。
スプリングが飛んでケガをする恐れや、周辺パーツの塗装が剥げたりする場合があります。
そこで、テンションスプリングツールを使用すると、容易に取り付けが可能です。

現在は、KTCからドライバー型のテンションスプリングツールがラインナップされています。

意外に緩みやすい、サイドスタンド取り付けボルト

バイクを支える重要な役割をするサイドスタンド。以前、サイドスタンドが緩んでいる車両を発見してから、車検時にサイドスタンドの緩み点検を項目に追加していましたが、1割未満の割合で緩んでいる車両があります。なので、定期的にサイドスタンドの緩み点検をする事をお勧めします。

冬は贅沢にスノーモービルに乗りませんか?

冬はバイクに乗りたくても乗れない地域の方も多いと思います。そんな方は、スノーモービルに乗ってみてはいかがでしょう?新車で2st排気量800cc。図太い2stの排気音。RG500ガンマのよう。あまいオイルの香り、雪の上でリッターバイクほどの加速は、乗りこなすのに時間がかかります。日本ではあまりメジャーではない乗り物ですが、相当面白い乗り物です。保管場所が必要で、移動するには軽トラックを多少改造したり、トレーラーが必要です。マイナーチェンジ後の車種は割と壊れます。なので、スノーモービルは贅沢な乗り物です。画像はポラリスRMK-800PROという、スポーツタイプの山を走るスノーモービルです。他にも、競技用やマルチタイプ、業務用などもあります。モービルを乗る時は、お近くのスノーモービルのお店の人と一緒に乗る場所やルール・マナーを教えてもらい乗りましょう。騒音で乗れなくなります。

自家塗装で絶版車も綺麗にできる

画像はラジエターのコアガード。
錆や塗装剝げが発生していると、気になりますよね。簡単な塗装をご紹介します。

  1. 下地:サンドペーパー200番程度で錆を落とし、塗装面に傷を付ける
  2. 洗浄:霧吹きに食器用の中性洗剤を入れて、パーツに吹き付けて、ブラシで洗浄
  3. 脱脂:シンナーやパーツクリーナー、シリコンオフで脱脂
  4. 乾燥:放置して乾燥させる
  5. 下地2:プラサフを吹いてサンドペーパーの傷を埋める
  6. 本塗り:2~3回ほど重ね塗りをする
  7. クリア塗装:保護・艶目的でクリア塗装をする。ガソリンに触れる場合は、ウレタン塗装必須。

剥離までする必要はありません。剥がれた塗装の段差を埋める為にペーパーで滑らかにしてあげて、プラサフを吹いて塗装すれば綺麗に仕上がります。
サンドブラストがあると、より便利。キャビネット型の吸い上げ式で、大きいコンプレッサーを使用すると良いでしょう。アストロプロダクツさんの落下式ブラストガンのレビューが高いので試してみましたが、威力が弱く時間が掛かり、小さい異物で詰まるのでやはり吸い上げ式がベストです。細々した所は、ブラストで簡単に錆取りから下地まで作れます。

放置車両は虫がいることも

虫がヒューズケース内に入り込んで巣を作っているようです。野ざらしの放置車両はこのような事があるので、なるべく室内保管が望ましいですね。

メモ書きをキーシリンダーに挿してミスを無くそう

作業途中で離れた場合、重要な事を頭で覚えていようと思っても翌日には忘れてしまうものです。なので、重要なことはメモ書きをキーシリンダーに差し込んで残しておきましょう。
例えば、バッテリー充電中にオイル交換をして、エンジン始動後にオイル量の点検をするのを忘れてしまっている場合があるので、メモ書きに記しておきます。

ビッグスクーターの整備

通常、バッテリーの配置はシート下や燃料タンク下が一般的ですが、T-MAXというビッグスクーターはアッパーカウル内にあります。

リアアスクルのホイールカラー。これほど長いカラーは珍しいです。

エアフィルターは足置きの中間に配置されています。原付スクーターは左後方のキックペダル付近に配置されています。

錆取り剤で小綺麗に

錆取り剤を塗布すると画像のように綺麗になります。サビが気になる方はお試ししてみてはいかがでしょう。
使用したケミカルは、パーマテックスの錆取り剤。デイトナからラインナップされています。
あと、海外でブルフロッグという錆取り専門のケミカルメーカーがあります。是非お試し下さい。

分解前に心配なら写真を撮影する

分解する前にケーブルのワイヤリングやどこに、どのパーツがあったのか忘れてしまいます。サービスマニュアルを見るより写真を見る方が分かり易いので撮影しましょう。
一番時間を使うのは、パーツの取り付け位置やワイヤリング、あとは、ボルトの取り付け位置です。整備は、分解して清掃・注油・交換して組み付ける事が主に行う事なので、その位置関係を忘れると調べるのに時間が掛かります。
それらを頭で覚えているのは難しいので、スマホを胸ポケットに入れて、不安なら写真を取って置くとスムーズに作業が進むのでお勧めです。

 

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