バイクを分解・組立する上での注意点

エンジン・フレーム関係

基本、部品は純正部品を使用する

部品は、純正部品を使用しましょう。ボルト・ナットや電装パーツは全て純正部品にラインナップがあります。純正部品は充分テストされた信頼できるパーツです。
製造してから約7年間は部品のストックがありますが、それ以降は、残念ながら部品が入手できる保証はありません。絶版車は、基本、消耗部品はメーカーにストックがある場合が多いです。専用設計で大きいもの(例えば、クランクケースやフレーム)は無い場合が多いです。在庫の有無は、メーカーの在庫を確認する必要が有ります。

整備前は洗車

整備前に、車体の泥やほこりを綺麗に落としましょう。泥やオイルが酷い場合、高圧洗浄機を使用すると良いでしょう。高圧洗浄機を使用する場合、マフラー・エアクリーナー・カウルのステッカーには吹き付けないよう注意しましょう。故障・ステッカー剥がれの原因になります。

部品が元通り組み付けられるよう区別して保管

各系統毎に、部品を整理・区別して保管しましょう。エアクリーナー関連は1つのケースに入れ、キャブレターは別のケースに入れる等して保管すると組み付けしやすいです。

エンジン内部の清掃方法

部品は分解点検後、測定前に洗浄し、圧縮空気でエアブローします。組立時には摺動面にオイルを塗布します。
洗浄方法は、エンジン内のパーツは基本、灯油を使用して洗浄します。灯油は洗油とも呼びます。

ボルトの長さが分からない場合

ボルトの長さが分からなくなった場合、ボルトを締めこむ前に、締め代が一定になるようにボルトを配列しましょう。
クランクケース・シリンダー・シリンダヘッド・クラッチカバー・ジェネレーターカバー等、エンジンパーツは基本、ボルトを配置してみると出量が一定になります。

分解時、必ず新品交換するパーツ

ガスケット、Oリング、ピストンピン、ピストンクリップ、コッター、割りピンなどは分解時必ず新品に交換しましょう。
スナップリングは、取り外し時に開けすぎると変形し、組み付け後に脱落し易くなるので、へたりの生じたスナップリングは再使用しないで下さい。

分解時にデータ測定

分解時に必要な箇所は、点検・データ測定を行い、分解前の状態に組み付け出来るようにしておきましょう。例えば、キャブレターのエアスクリューの戻し量や、エンジンを分解する際、圧縮上死点とカムシャフトの位置等です。

締め付けは、大きいものから小さいものへ、内側から外側へ

締め付けは、仮締めしてから、ボルト・ナット径の大きいものから小さいものへ、内側から外側へ体格に規定の締め付けトルクで締め付けましょう。

ゴムパーツは分解時に点検

ゴムパーツは分解時に劣化していないか点検し、必要な場合は早めに交換しましょう。
ゴム部品の中には、ガソリンや灯油、パーツクリーナーに弱いものがあるので、なるべく揮発油や油脂類を付着させないよう注意しましょう。例:グロメット、タイヤバルブ等。

指定箇所にグリス塗布

ピストンピンや、ブレーキレバーなど、サービスマニュアルにグリス塗布が指示されている場合は、グリスを塗布しましょう。基本、エンジン内部は、エンジン組み付けグリスを塗布し、エンジン外部は、万能グリスを塗布します。

専用工具が必要な場合は使用しよう

フライホイールやクラッチを外す際は、専用工具が必要になる場合があります。その際は、専用工具を使用しましょう。純正部品は高価で品質が良いです。DIY整備ならコストパフォーマンスを考慮すると社外部品もおすすめです。

圧入されているベアリングの再利用基準

圧入されているベアリングを取り外す際、ベアリングのボールに圧力が掛かるような外し方をした場合はベアリングを再利用はしない事。ケースに圧入されている場合、外側のアウターレースを叩いて外せれば再利用可能。軸に圧入されている場合、インナーレースに力を加えて抜ければ再利用可能になります。その逆は再利用不可です。

ボールベアリングは滑らかに回転するか確認する

インナーレース、アウターレースを指で回し、滑らかに回転するか確認しましょう。

  • 軸・直角方向のガタが過大なものは交換。
  • ゴツゴツ感のあるものは、洗油で洗い、直らなければ交換。
    ※両側シールドタイプは洗浄できません。
  • ケース、またはシャフトへの圧入部が緩くなっている場合はベアリングを交換。

ベアリング組み付け方向

後方型・両側シールドベアリングの場合、ベアリングメーカー、サイズ刻印のある面を外側に向けて取り付けます。片面シールドボールベアリングの場合、外側にシールドが来るよう組み付けます。

ベアリングの清掃・エアブロー

ボールベアリングの洗浄後、エアブローする際、レースが回転しないよう注意します。限度以上に回りすぎるとベアリングが損傷する可能性があります。また、ベアリング組み付け前に、オイルやグリスを塗布します。

スナップリングの組み付け方向

スナップリングは面取り側を荷重の掛かる側に向けて取り付ける。へたりのあるスナップリングは再使用しない事。
取り付け後、スナップリングを回して溝にはまっているかを確認します。

組み付け後は、動作点検

組み付け後は、各部のボルト類の締め付けや動作確認を点検します。

フルード・冷却水交換後は、水をかける

ブレーキフルードと冷却水は、塗装面・プラスチック・ゴムパーツを痛めるので付着させないよう注意しましょう。もし、付着したら、水とブラシで洗い流しましょう。

オイルシールの組み付け方向

オイルシールは、メーカーの記述がある面を外側に向けて取り付ける。外側とは、油の無い方向をさします。

  • 組み付け時にリップがめくれたり、バリでリップを傷付けないよう注意します。
  • リップ部にグリスを塗布して組み付けましょう。フロントフォークのオイルシールの場合は、シリコングリスを塗布しましょう。ダストシールにはオイルを塗布すると良いでしょう。

燃料ホース・ラジエターホースの取り付け

燃料ホースやラジエターホースの取り付けは、ジョイントの根元まで確実に差し込みましょう。
クリップの溝がホースに付いているので、溝に合わせてクリップを再度取り付けましょう。

エンジン内には異物は入らないようにする

エンジン内部やブレーキなどの油圧作動系統の内部に、異物を入れないようにしましょう。

ガスケット剥がし

エンジン内の各ケース合わせ面に付着したガスケット材はスクレーパーで綺麗に除去します。当たり面の打痕はオイルストーンで綺麗に均一化し、傷を取り除きましょう。

ケーブル類は曲げない

ケーブル類は、ラジオペンチ等で無理にねじったり、強く曲げない事。ケーブルは作動不良や破損の原因になります。

ブーツの取り付け

スロットルのアジャスター等にブーツが取り付けられており、溝が切ってある場合、溝に合わせて取り付ける。

 

 

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