キャブレターのガス抜き方法

キャブレターのガス抜き方法

整備情報

  • 時間: 約15分
  • 費用: 無料
  • ショップ工賃: 約1,000円
  • 難易度: ★☆☆☆☆

作業手順

1.燃料コックをOFFにする

負圧コックの場合

負圧コック ON,RESにセット

「ON,RES,PRI」設定のうち「ON,RES」のいずれかにセットして下さい。
負圧コックとは、エンジンの吸気による負圧で、負圧コックのバルブが開く事で燃料をキャブレターに供給する仕組みの燃料コックになります。PRIは負圧無しで、強制的に燃料を送る設定になります。

強制開閉コックの場合

燃料コック OFFにセット

「ON,RES,OFF」設定のうち「OFF」にセットして下さい。
強制開閉コックは、ON,RESで燃料が強制的にキャブレターに供給される仕組みです。
※画像はONにセットされている状態です。

2.ドレンスクリューを緩める

キャブレターの位置・ドレンスクリューの位置ドレンスクリュー 位置

キャブレター下部のフロートチャンバーに、ドレンスクリューが取り付けられています。
画像は六角穴付ボルトですが、多くはプラスネジ、もしくはマイナスネジで取り付けられています。

ドレンスクリュー 位置 キャブレター ドレンスクリュー 緩める

燃料コックをOFFにした後、ウエス2枚程度をキャブレター下部に敷き、ボルトを反時計回りに回して緩めます。
この時、ドレンスクリューを外さないように注意して下さい。外した際、スペースが狭いので取り付けが手間になります。
緩める目安は、燃料が出てきた事と目安にすると良いでしょう。

ドレンスクリューに工具が届かない場合

プラスネジ・マイナスネジの場合

ロングドライバー KTC

ロングドライバーを使用するか、燃料タンク・エアクリーナーボックスを外してアクセスします。
燃料タンクの取り外し・取り付け方法
バイクのエアクリーナーボックス取り外し・取り付け方法

六角穴付きボルトの場合

エクステンションバーキャブレター ドレンスクリュー アクセス

六角ビットソケットに、エクステンションバーを使用し延長するとアクセスできます。

 

結構な量が出てきますので1~2分放置して燃料を抜き切りましょう。もし、燃料が止まらない場合は、燃料コックの閉め忘れを確認して下さい。

3.ドレンスクリューを締め付ける

燃料が止まった後、ドレンスクリューを適度に締め付けて、パーツクリーナーで燃料を除去しましょう。
※ネジ径が細いので、締め付け過ぎるとネジが切れたり、ねじ山をナメる可能性がございます。特に六角穴付ボルトの場合は力が入り易いので切れに要注意。

燃料コック 固定ネジ

強制開閉コックは「ON」に、負圧コックの場合は「PRI」にセットして1分ほど待機して、燃料がキャブレターに送られるのを待ちましょう。

セルフスターター 押す

チョークを引いて、エンジンを始動しましょう。
暫くセルを回し続けると初爆があり、後にエンジン始動します。
オーナー様が最も詳しいかと存じますが、季節や車種のセッティングに応じて、チョークやスロットルの開閉具合を調整して下さい。
※セルは20秒以上回さないようにしましょう。

まとめ

  • キャブレターのガス抜き前、燃料コックを閉める
    • 負圧コックの場合:ON,RESのどちらかにセット。
    • 強制開閉コックの場合:OFFにセット。
  • キャブレターのガス抜き時、ウエスをキャブレター下部に敷き、ドレンスクリューを緩めて1~2分放置して燃料を排出する。
  • ドレンスクリューに工具が届かない場合の対処法
    • プラスネジ・マイナスネジの場合:ロングドライバーを使用するか、燃料タンク・エアクリーナーボックスを外してアクセスする。
    • 六角穴付きボルトの場合:六角ビットソケットに、エクステンションバーを使用し延長してアクセスする。
  • キャブレターのガス抜き後、ドレンスクリューを適度に締め付けて、パーツクリーナーで燃料を除去する。
  • キャブレターのガス抜き後、強制開閉コックは「ON」に、負圧コックの場合は「PRI」にセットして1分ほど待機してからエンジン始動

Q&A

  • プラス・マイナスネジのドレンスクリューが回らない
    • 固着しているのが原因です。キャブレターのガス抜きはあまり行わないので、固着している場合が多いです。
      ロングドライバー KTC2
      対処法として、ドライバーに六角ナットが付いている製品でしたら、メガネレンチを掛けて回すと外し易いです。
      TONE ビットラチェットセット
      もしくは、TONEのビットラチェットを使用すると外し易いです。ラチェットハンドルにより、力が入れやすく、また多くのプラス・マイナスビットが入っておりますので、最もフィットするビットを使用する事で大抵の固着したプラス・マイナスネジはこちらで外れます。スペース的に難しい場合は、キャブレターを外すか、ガス抜きを諦めてそのままエンジン始動を試みるのも有りかと思います。

邪道のガス抜き方法

邪道のガス抜き方法は、地面に毛布等のクッションを敷き、車体を傾けてオーバーフローさせてガス抜きをする方法です。
但し、パーツに傷が入る可能性もありますのでお勧めは致しませんがこのような方法もございます。
通常は、キャブレター下部のドレンスクリューからガス抜きを行う事が望ましいです。

ガス抜きをしなくても良い2つの提案

キャブレター内部のガソリンを消費する方法

メーター2500回転

バイクを保管する前に、強制開閉コックをOFFにしてエンジンを始動し、アイドリングの状態でエンジンストップするのを待ちます。これにより、キャブレター内部の燃料の多くを消費する事が出来ます。
負圧コックの場合、燃料ホースを外し、負圧ホースにプラスドライバーを差し込んで栓をし、エンジンを始動し、アイドリングの状態でエンジンストップするのを待ちます。

WAKO’S フューエルワンを使用する方法

ワコーズ フューエルワン

燃料を抜くのが面倒という方は、wako’sのフューエルワンを入れて暫く走行してから保管すると良いでしょう。
フューエルワンは、燃料の酸化防止効果もあり、また水抜きの効果(※説明書には書かれていないかと思うので、効果の保証は致しません)も期待でき、燃料タンクをコーティングして腐食を防止します。なので、保管前に燃料を満タンにして、フューエルワンを規定量混合し、走行する事で燃料タンク上部もコーティングし、キャブレター内部・その他燃料ラインに行き渡らせ、次回の始動がスムーズに行える事が期待できます。
インジェクション車もこちらの方法はお勧めです。

 

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